2017年12月18日(月)

【いばらき春秋】

東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から来年3月で7年。今年も残り少なくなったが、原発事故で避難した中学生へのいじめなど福島県出身者への差別的な言動が相次いで表面化した1年ではなかったか
▼時がたつにつれ、日常生活の繰り返しの中で人々の記憶は薄れていく。子どもたちの差別意識は大人の考え方をそのまま反映しているともいえる。この1年を振り返る際に、もう一度被災地のことを考えたい
▼新しいまちづくりなど復興が進む中、変わらない一面もある。「震災から6年が過ぎ、風評被害は薄くなっていますが、なかなか福島に足が向かない面があります」と話すのはいわき市のいわき観光まちづくりビューローの担当者。今も福島観光の現状は深刻だ
▼観光客以外でも、スキー合宿や林間学校など教育旅行は震災前の6割程度しか回復していないという。震災前は年間70万人を超す学生たちを受け入れていたが、震災の翌年度には約13万人まで激減
▼「津波被害からの復興学習といった差別化を図っているほか、植林ボランティアなど他地域にない体験もそろえています」とPRする
▼那珂市の中学校では2013年度から福島での宿泊学習をスタート。新たな動きも出ている。(大)

2017 年
 12 月 18 日 (月)

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