2017年9月24日(日)

【いばらき春秋】

24年前の県知事選投票日。茨城新聞社は候補者2人への密着ルポを企画し、佐川一信氏に中堅記者、橋本昌氏に、まだ駆け出しの自分を張り付けた。翌日の紙面に掲載されるのは「新知事」のみ。社は、佐川氏優勢と票読みしたようだった
▼朝、水戸市のお兄さんのところにいる橋本氏を訪ねたら、散髪に行っているという。慌てて理容店まで走り、ドアを開けると、橋本氏はちょうど散髪を終えるところで、あいさつもそこそこに、ドライヤーで髪をセットしてもらっている写真を撮った
▼それから、県内を付いて回った。土浦の選挙事務所では、「聞かれたくない話もあるから」と閉め出された。夕方、橋本氏は何となくしょんぼりした印象だった。その時点では、当選する自信を持てなかったのかもしれない
▼紙面を飾ったのは、日の目を見ないと思った、髪を整える写真を添えた橋本氏密着ルポだった
▼その初当選から24年。橋本氏はあす、6期目の任期を終え退任する。実感が湧かないのは、やはりその長さのせいだろうか
▼いずれにせよ、良かったものを継承・発展させ、不要なものを整理し、足りなかったものを充実させる。知事が変わっても変わらなくても、求められるのはそこだろう。 (仁)

2017 年
 9 月 24 日 (日)

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