2016年7月24日(日)

【いばらき春秋】

ゲームと聞けば、インベーダーゲームを連想する世代である。1970年代の末に大ブームを巻き起こし、社会現象ともなった。UFOを撃墜するときの「ピキュン、ピキュン」という電子音が懐かしい
▼雨のように降り注ぐ弾を巧みに避けながら、敵機を撃ち落とすスリル感が受けたのだろう。喫茶店にはテーブル型ゲーム機が置かれ、100円玉を積み上げてゲームに興じる若者でにぎわった。「名古屋撃ち」と呼ばれる高度な技を使う猛者もいた
▼家庭用ゲーム機が普及すると、子どもたちの遊び場は外から家へ移った。以来、ゲームに対して、部屋にこもって没頭するというイメージがあったが、こちらはそんな固定観念を打ち砕く
▼欧米で人気が爆発したゲームアプリ「ポケモンGO」の配信がこの週末、日本でも始まった。待ちわびた若者らが早速、スマートフォンを手に街や公園で探索を始めた
▼スマホの位置情報とカメラを使い、現実世界を舞台に楽しむポケモン探しゲーム。外へ向かって開かれた印象を受ける。地域活性化に期待する向きがある一方、「歩きスマホ」による事故や、危険な場所への立ち入りといったトラブルが心配される
▼熱狂の中にも、現実と仮想を混同しない冷めた心を持ちたい。(菊)

2016 年
 7 月 24 日 (日)

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