2016年9月29日(木)

【いばらき春秋】

8世紀初期に編まれた「常陸国(ひたちのくに)風土記(ふどき)」は地域の情勢や暮らしぶり、朝廷による中央集権化の過程などが記されている。郷土の歴史の原点ともいえる地誌書だ
▼現伝本には新治(にいばり)、筑波など11の郡の記述があるが、省略なしの全文が残るのは行方郡のみ。「行方」「麻生」「男高(小高)」など現在に残る地名も多く、地元では伝承地の保護活動も盛んだ
▼行方市は現在、「常陸国風土記子ども版」の作成を進めている。市の自然、歴史、特産物などを読み物風にまとめ、来年度は小学4〜6年生に配布し、以後4年生に配布する
▼郷土を知り、誇りを持ってほしいというのが第一義だが、情報発信日本一を目指す同市は「子どもたちに郷土の発信者になってほしい」との期待を込める
▼子どもたちといえば、当社が主宰する「いばらきセレクション125」でも、その着眼点や発想が審査員をうならせたと聞く。同事業は未来に伝え残すべき「茨城の宝」125項目を選定し、11月13日の県民の日に発表する。投票には県内の小中学生約13万5千人が参加した
▼発表される125のお宝は現在の茨城の地誌書、または立体地図ともいえるものだ。果たして何が選ばれるか、発表に注目していただけたらと思う。 (細)

2016 年
 9 月 29 日 (木)

メニュー
投稿・読者参加
サービス