2016年7月25日(月)

【いばらき春秋】

「ねえ、ねえ、見て。セミが脱皮しているよ」。夏休みに入ったばかりの子どもたちの歓声が響き渡る。水戸市天王町の「西の谷公園」で夜の昆虫観察会が週末に開かれた▼きのう日中には、竹を利用した冒険ごっこを展開するイベントを水戸商工会議所が開催。久々に活気があふれた▼会場の西の谷公園は、千波湖から常磐線を挟んで市街地側。泉町と常磐町の間の堀の跡だ。水戸城を囲む五つの堀の最も西側だ。もともと、自然の谷と川でできていたそうだ▼今では芝生の広場や遊歩道を設けて公園化しているのだが、知る人は少ない。だがここで、ゲンジボタルとヘイケボタルの再生に成功。水戸藩2代藩主・徳川光圀が命じてまとめられた医学書「救民妙薬」の精神をかみしめようと薬草園もでき、話題づくりが進む▼草原や湿地、森など自然豊かなゾーン。木橋の階段を上がれば、近くに大型百貨店がある。偕楽園方面(神崎寺側)の歩行者用通路もある▼現状に加えて「常磐線をまたぐ陸橋を間近に整備して」「大工町のホテル側からも出入り可能にしてほしい」などと望む声もある。衆目を集める公園へ“脱皮”できれば、まちと千波湖を直結して、人が行き交う「健康の道」になるはずだ。(秀)

2016 年
 7 月 26 日 (火)

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