2019年3月24日(日)

【いばらき春秋】

交差点で信号が青に切り替わった。車を発進させようとすると、右から猛然と車が来た。運転席に目をやると、高齢ドライバー。こちらをにらみ付けている。自分側の信号には気付かなかったらしい▼警察庁のまとめでは、75歳以上になり運転免許更新時などに認知機能検査を受けた高齢者が、2018年中に交通死亡事故を起こしたのは、前年比29人増の414人。うち204人が認知症の恐れがある第1分類か、認知機能低下の恐れがある第2分類と判定されていた▼17年3月に施行された改正道交法で、75歳以上の免許更新時の認知機能検査が強化された。認知症の恐れがあると判定された際は医師の診察を義務化、認知症と診断された場合は免許の取り消しや停止となる▼移動が困難な高齢者も増え続けている。人口減による不採算などで路線バスをはじめ、公共交通機関も縮小傾向。高齢者の運転免許自主返納・取り消しに伴う、生活の足の確保も重要だ▼20年の東京五輪・パラリンピックを控え、自動車メーカーなどが自動運転技術に取り組む。北海道や愛知県などではバスへの導入へ実証実験も始まった▼医療での認知症解明とともに、技術を駆使した高齢者の生活支援が進むことも期待したい。(信)

2019 年
 3 月 24 日 (日)

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