2017年7月25日(火)

【いばらき春秋】

「横綱の責任を果たす」とはどういうことなのか。稀勢の里を見ていると改めて考えさせられる
▼けがを押して土俵に上がり、不本意な相撲を取り続けることがそうなのか、立ち止まって完治させ、再び元気な姿を見せることがそうなのか
▼責任感の強い人間であるのに加え、大相撲が興業であるが故の“大人の事情”もあろう。それでも、結果論と非難されても、5月場所、回復具合によっては名古屋場所も全休すべきだったと考える
▼稀勢の里戦は注目され、懸賞金も高額になる。対戦相手は目の色変えて向かってくる。痛めている左上半身を狙ってくる。名古屋場所で左足首を負傷した一番も、左腕を小手に振られて土俵下に落ちたのが原因だった
▼生命線の左が使えず苦渋の相撲を強いられる稀勢の里を、ファンは望んでいない。期待しているのは、唯一の日本出身横綱として強い相撲、熱い相撲を見せてくれる稀勢の里だ。今は、体のメンテナンスを最優先してほしい
▼結局のところ、けがの具合は本人にしか分からない。最も危惧しているのは、実は完治はもう難しく、“玉砕”覚悟で強行出場していたということだが、そうでなかったことを、そして貴乃花の二の舞いにならないことを祈りたい。(仁)

2017 年
 7 月 25 日 (火)

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