2017年1月22日(日)

【いばらき春秋】

ついに、この瞬間が来た。大相撲初場所14日目。牛久市出身の大関稀勢の里が悲願の初優勝を決めた。県民のみならず、日本中の相撲ファンが歓喜に沸いたことだろう
▼長い道のりだった。昨年の春場所から今場所まで1年間全ての場所で、初優勝の3文字が重圧となった。だが、優勝をあと一歩で逃し、そのたびに期待を裏切ってきた
▼昨年の夏場所ごろから、これまでとは違う稀勢の里が見られるようになった。取組を待つ土俵下でじっと一点を見つめ気持ちを落ち着かせている。取組にも自信が満ちあふれていた
▼きのうの平幕逸ノ城戦では、相手の待ったに全く動じる様子もなかった。前日の不戦勝でも集中力は切れていなかった。勝って平然、力強さがみなぎっていた。もみにもまれた強い精神力の証しだ
▼昨年69勝の年間最多勝を初めて獲得したのに続き、初優勝。父貞彦さんは「言葉にできない。ありがとうという気持ち」と感謝を口にした。稀勢の里も同じ気持ちだろう。だが、まだ終わりではない
▼期待はさらに「和製横綱」の誕生へと移る。そのためには千秋楽の結びの一番で横綱白鵬を破らないことには始まらない。何度も立ちはだかった大きな壁。勝って初の賜杯に花を添えたい。 (利)

2017 年
 1 月 22 日 (日)

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