2017年5月23日(火)

【いばらき春秋】

アヤメの話を聞きに、元潮来市花菖蒲(しょうぶ)協会長の宍戸健寿さんを訪ねた。昨年喜寿を迎えたが、花への情熱は今なお健在だ
▼JR潮来駅前の花壇に早咲きのアヤメと黄色いマリーゴールドが並んで咲いている。アヤメは宍戸さんが長年守り続けた株を分けたそうだ
▼「枯れ葉にも風情がある」。十数年前にアヤメの魅力を教えてもらった。地植えした株の根元には茶色く枯れた葉が残っている。プロの目は違うな、と感心したが理解できていなかった。枯れ葉は昨年やそれ以前の葉。いわば年輪だ。何年もかけて育ててこそ、立派な花を咲かせるのだ
▼「家ごとにリラの花咲き札幌 人は楽しく生きてあるらし」。札幌で見つけた歌人・吉井勇の歌碑を今でも覚えている。「潮来の家々にアヤメが咲く。そんな町になったらいい」と宍戸さん。水郷情緒をさらに楽しめそうだ
▼潮来市の「あやめまつり」が27日に開幕する。「今年のアヤメはどうですか」と尋ねると、あまり多くを語らなかったが、葉の濃い緑色などを見て「大丈夫でしょう」と太鼓判を押してくれた
▼メイン会場の「あやめ園」は地域住民らが参加して清掃作業を終え、観光客を迎える準備は大詰め。新造のサッパ舟も進水した。潮来が輝く時季だ。(利)

2017 年
 5 月 23 日 (火)

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