台風19号 大子の観光地 秋の行楽前、大きな打撃:茨城新聞

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2019年10月18日(金)
台風19号 大子の観光地 秋の行楽前、大きな打撃
再開目指し前向く関係者 台風19号


【写真説明】
陳列台や商品などが浸水した袋田の滝近くの土産店「まるせんや」=17日午後2時55分ごろ、大子町袋田



台風19号で久慈川が氾濫し、中心部が水に漬かった大子町。秋の本格的な行楽シーズンを前に、町内の観光拠点も浸水被害に遭い、大きな打撃を受けた。ただ再開を願う利用者の声も届いていることから、関係者は復旧を急いでいる。

日本三名瀑(めいばく)の一つで県内有数の観光スポット「袋田の滝」は滝川が氾濫し、土産物店が軒を連ねる周辺に水が押し寄せた。複数の店は片付けが終わらず、営業できない状態が続く。飲食店を兼ねた土産店「まるせんや」は陳列台と商品、冷蔵庫などが水に漬かった。同店を営む根本学さん(65)は「秋が一番の書き入れ時。一日も早い再開に向けて努力している」と営業再開を目指す。

町内に19軒ある旅館・ホテルなどの宿泊施設は17日現在、6軒が浸水や断水などを理由に休業中。復旧作業に追われている。

晴天に恵まれた17日、袋田の滝周辺では、県内外の観光客の姿もあった。友人3人と訪れたひたちなか市の小林徹二さん(69)は「以前から旅行を計画していた。観光地に少しでも貢献したい」と話した。

久慈川近くにある四つのキャンプ場も浸水被害に遭い、施設が流失するなどして再開のめどが立たない。

川沿いの上小川キャンプ場はバンガロー34棟のほか、バーベキューハウスや炊事場、管理事務所などが水に浸り、ほとんどが川に流された。54年前から家族で経営する3代目の竹内恒子さん(61)は「流失は想定していなかった」と、変わり果てた場内にあぜんとした。ただ会員制交流サイト(SNS)で復活を願う利用者らの声も届いており、「時間はかかるが、今後はテントを使うオートキャンプ場としての再開を目指す」と前を向く。

町観光商工課によると、りんご園の被害はほとんどないという。同課の担当者は今月下旬からの紅葉シーズンに向け、「例年同様にお客さんを迎えられるよう、復旧を進めていく」と話した。(湯浅奈実)




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