2012年10月1日(月)
東海村と原子力考えるフォーラム センター構想修正へ
住民ら見直し求める声

- 東海村と原子力の将来像についてパネリストや住民がが意見を交わした=30日、東海村舟石川駅東のリコッティ
「東海村と原子力の未来を考えるフォーラム」(同村主催)が30日、同村舟石川駅東3丁目のテクノ交流館リコッティで開かれ、パネル討論や講演を通じて、住民ら約130人が今後、同村が原子力とどう関わっていくかについて活発に議論した。5日に正式決定発表の予定だった「原子力センター構想」(仮称)についてはパネリストや住民から意見が相次いだため、村上達也村長は住民や関係者への理解を広げ、修正した上で決定するとした。
原子力センター構想は、開発から最先端科学などを中心とした、中長期的な村の将来の方向性を示す構想。
パネル討論で東海村の将来を考える会」代表の照沼毅さんは、推進派の立場で「(構想は)実現性や雇用創出、経済効果があるのか」と疑問視。一方、東海第2原発の廃炉を求める「リリウムの会」の岡本孝枝さんは「雇用の面で不安を訴えるだけでは無責任。国への要請などを村民が行動し議論していくことが必要」と述べた。
住民からは「構想はJ-PARC(大強度陽子加速器施設)ありき。エネルギー分野を切り捨てている」と指摘。茨城大地域総合研究所の渋谷敦司教授も「サイエンスがあたかも唯一の村の将来像のようで、仕切り直しが求められる」と述べ、再考を強く求めた。これを受け村上村長は「もともとJ-PARCを中心に構想が進められてきた」とした上で「少し時間を頂き、最後の詰めをしていく」と述べ、住民への理解を浸透させ修正する考えを示した。このほか、地域社会学が専門の中澤秀夫中大教授が講演。旧産炭地の教訓を生かしたまちづくりを提言した。









