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波山の遺徳をしのぶ 筑西で50回忌法要

波山の墓前で手を合わせる茨城工芸会の会員=筑西市乙の妙西寺
波山の墓前で手を合わせる茨城工芸会の会員=筑西市乙の妙西寺


筑西市出身の陶芸家で文化勲章受章者、板谷波山(1872〜1963年)の50回忌法要が命日に当たる10日、同市乙の妙西寺(横井千春住職)で営まれ、茨城工芸会(井上壽博会長)の会員らが波山の遺徳をしのび、同会の発展を願い手を合わせた。

茨城工芸会は波山が中心となり、1930年に発足。県内ゆかりの工芸家の秀作が一堂に集う茨城工芸会展を水戸で隔年ごとに開催し、県内工芸界の発展に貢献してきた。来年6月には、第42回展を波山50回忌展(仮題)として開催する予定。

法要には井上会長ら会員14人が出席。読経に続き、一人一人が焼香した。続いて、境内隣の墓所に移動し、波山の墓前に手を合わせ、展覧会の成功などを誓い合った。

波山と親交のあった横井住職(83)は「(波山)先生は不遇な人々に対して常に温かい手を差し伸べられていました」と人柄を紹介し、「先生の崇高な心を大切にして、芸術の花を咲かせてください」と穏やかに説いた。

井上会長は「先生も関東大震災という困難を乗り越え、素晴らしい作品を世に残した。私たちも復興元年の今、心を新たにしてそれぞれの仕事に取り組んでほしい」と話した。

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