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桜田門外ノ変オープンロケセット閉館

オープンロケセットの閉館セレモニーで来場者に向かいこれまでの支援に感謝する運営スタッフ=水戸市千波町
オープンロケセットの閉館セレモニーで来場者に向かいこれまでの支援に感謝する運営スタッフ=水戸市千波町


水戸市の千波湖畔に設けられた映画「桜田門外ノ変」のオープンロケセットと記念展示館の一般公開が31日、終了した。約3年間の来場者は31万6728人に上った。関係者は「地域の応援でここまで来館者を集められた」と感謝し、来場者が運営スタッフらに温かい拍手を送った。5月からロケセットの撤去作業に入るという。


ロケセットは2010年1月に完成し、水戸浪士による大老・井伊直弼の襲撃シーンなどが撮影された。映画の発案、製作支援を行った「いばらき映像文化振興協会」が同2月から一般公開。当初は1年間の予定だったが、地元の強い要望などを受けて延長された。仮設施設のため、耐久性などから公開終了と撤去を決めた。

公開最終日のこの日は家族連れなど6737人が来場した。公開終了を惜しみながらイベントを楽しみ、セットをバックに記念撮影する姿が見られた。

水戸市新荘、主婦、和知洋子さん(64)は「初めて訪れたが素晴らしいセット。撤去はもったいない」。小美玉市羽刈、古川昌義さん(44)は「なんとか残せないか」と名残惜しそうだった。

桜田門外ノ変・映画化支援の会の三上靖彦事務局長は「映画で地域を元気にするという目的は達成できた。今後も地域や市民との絆を大切に、地域振興に努めたい」と話した。(溝口正則)

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