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カタクリで彩る憩いの場 内原駅北口広場が完成

供用開始したJR内原駅北口広場=水戸市内原町
供用開始したJR内原駅北口広場=水戸市内原町


水戸市が整備を進めていたJR内原駅北口広場が完成し、一般への供用が2日、始まった。同広場はロータリーと憩いの場で構成、市施行の同駅北土地区画整理事業の一環で整備された。2003年8月にスタートした同事業の施設整備は約10年をかけて、ほぼ完了した。広場の完成式が同日、同所で開かれ、テープカットや警察車両による通り初めなどが行われた。

広場は同事業による周辺地域の発展を見込み、同駅の使用者増加に備えるとともに、住民と駅利用者の交流の場として設置された。

11年12月に着工され、3月に完成した。面積は約0・4ヘクタール、総工費は約3億円。ロータリーの機能として、バス、タクシー、一般車の乗降場やタクシー6台分の待機場、11台分の駐車場、屋根付き通路などを整備した。

ロータリー内側に憩いの場として交流スペースを確保。地元小学校の卒業生たちが旧内原町の花だったカタクリを描いた152枚のタイルを張り、屋根とベンチが付いた休憩所とカタクリのデザインの時計塔、内原ライオンズクラブ寄贈の「なかよしの鐘」を設けた。

同事業は旧内原町が町の振興に向けて03年8月に着手した。総事業費約65億円で、JR常磐線と国道50号バイパスに挟まれた農地を中心とする約36・7ヘクタールを対象に、道路、公園、商業地、住宅地、上下水道などの整備を実施。05年11月にはエリア東側に大型商業施設のイオンモール水戸内原が開業した。

施設整備は夏までに、駅北口に駐輪場2カ所と歩行者専用道路を設置し完了する予定。市によると、保留地約8・5ヘクタールの売却は現在までに約75%。

旧内原町最後の町長で前副市長の大関茂さん(69)は「感無量。内原地区の発展のシンボルになってほしい」と話した。

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