質高い盲導犬育成 訓練施設が完成
ひたちなか市東石川に県内初の盲導犬訓練施設「ローリーハウス」が完成し、12日に竣工(しゅんこう)式が行われた。年明けにも子犬の訓練を始め、1年後には順次、視覚障害者に盲導犬を送り出す。関係者は「完成度の高い盲導犬を育成し、訓練手法を築いて次の世代へとつなげたい」と完成を祝った。
盲導犬の訓練施設は、全国で11番目。昨年末に発足した財団法人「全国盲導犬協会」(斉藤つぎ代表理事)が運営する。
県内に訓練施設が誕生することで、近くに住む盲導犬利用者が頻繁に訓練などに訪れることができる。施設は同市の中心市街地に近く、街中で訓練を行うことで一般人の盲導犬への理解が深まることも期待される。
施設は木造と鉄筋コンクリートの平屋建てで、床面積は約134平方メートル。訓練犬は最大10頭が収容できる。盲導犬利用者が犬と共同訓練するための居室が3室用意されたほか、食堂、相談室などが整備されている。
式には、海野透県議や本間源基市長ら関係者約30人が参列し、テープカットを行って完成を祝った。斉藤代表理事は「本当に必要とするユーザーのために、質の高い盲導犬を育てたい」と話した。
施設の運営資金は寄付や協賛金が主で、盲導犬候補の子犬を育てる飼育奉仕者も少ないことから、同協会は育成事業への支援やボランティアを呼び掛けている。また施設の見学・学習会も15日から実施する(要予約)。問い合わせは中野施設長TEL090(8646)7639。(溝口正則)
盲導犬の訓練施設は、全国で11番目。昨年末に発足した財団法人「全国盲導犬協会」(斉藤つぎ代表理事)が運営する。
県内に訓練施設が誕生することで、近くに住む盲導犬利用者が頻繁に訓練などに訪れることができる。施設は同市の中心市街地に近く、街中で訓練を行うことで一般人の盲導犬への理解が深まることも期待される。
施設は木造と鉄筋コンクリートの平屋建てで、床面積は約134平方メートル。訓練犬は最大10頭が収容できる。盲導犬利用者が犬と共同訓練するための居室が3室用意されたほか、食堂、相談室などが整備されている。
式には、海野透県議や本間源基市長ら関係者約30人が参列し、テープカットを行って完成を祝った。斉藤代表理事は「本当に必要とするユーザーのために、質の高い盲導犬を育てたい」と話した。
施設の運営資金は寄付や協賛金が主で、盲導犬候補の子犬を育てる飼育奉仕者も少ないことから、同協会は育成事業への支援やボランティアを呼び掛けている。また施設の見学・学習会も15日から実施する(要予約)。問い合わせは中野施設長TEL090(8646)7639。(溝口正則)