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無病息災願い、大数珠回す

念仏を唱えながら、大数珠を回す参加者=牛久市桂町の金剛院
念仏を唱えながら、大数珠を回す参加者=牛久市桂町の金剛院


約33メートルの大数珠を回しながら念仏を唱える「団子念仏」が19日、牛久市桂町の金剛院(弘海順昭住職)で開かれ、参加者たちが無病息災や家内安全、五穀豊穣(ほうじょう)を願った。

毎年、彼岸入りの前日に実施される同地区の伝統行事。葬儀などの行事で人々が念仏を唱える「念仏講」の一種だ。念仏講は昭和30年代までは全国で行われたものの、現在残る地域はほとんどない。市内でも同地区のみ。

大数珠は通常の10倍の大きさで、1080個の玉で作られる。念仏講では、どの集落が最も早く念仏を100万回言えるか競争したこともあった。通常の数珠を1周させると108回分の念仏と数えられ、早く終わらせるために大数珠が生まれたとされる。

太鼓と鉦(かね)が鳴り響く中、参加者は輪になり、大数珠を回した。市立奥野小学校3年生の児童35人も加わり、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と声を出し、大数珠がたるまないよう必死だった。その後、大数珠は棒にくくられ、住民が各戸を訪問した。(斉藤明成)

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