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鹿島神宮で流鏑馬祭 天下太平願い矢放つ

鹿島神宮の流鏑馬祭で射手が鏑矢を放ち、見事に的中=鹿嶋市宮中
鹿島神宮の流鏑馬祭で射手が鏑矢を放ち、見事に的中=鹿嶋市宮中


鹿嶋市宮中の鹿島神宮で1日、流鏑馬(やぶさめ)祭が行われ、平安時代の装束姿の男女9人の射手たちが、疾走する馬の上から次々と的をめがけて弓を射た。古式ゆかしく迫力もある光景を大勢の見物客らが楽しんだ。

同神宮の流鏑馬祭は、五穀豊穣(ほうじょう)と天下太平を祈り、毎年5月1日に行われる。

かつて地元の城主だった鹿島家の第35代当主、鹿島泰明さんが「惣(そう)大行事家」となり、倭式騎馬会(本部・東京、森顕(あきら)会長)が勇壮な武芸の妙技を奉納した。

同騎馬会の奉納では奥参道に設けられた直線約200メートルの馬場を男性6人、女性3人の射手が操る馬7頭が2回ずつ疾走した。的を3カ所に置き、射手たちは馬を駆りながら的を狙い、気合を込めて弓を引いて鏑矢(かぶらや)を放った。

馬場脇には大勢の見物客が詰め掛けた。馬が地面を蹴る激しい足音を立てて近づき、鏑矢が見事に的を射抜くと「おおーっ」と歓声が上がった。

同市厨の主婦、山口淳子さん(38)は「初めて見物した。静かな場所で、こんな勇壮なお祭りがあるのが面白い」と話した。

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