次の記事:常磐道で速度違反、身代わり出頭させる レーサーら逮捕

老犬面倒見ます つくば・わんわんランド、専用介護ホーム開設

わんわんランドが高齢化した飼い犬の介護ホームを開設した=つくば市沼田
わんわんランドが高齢化した飼い犬の介護ホームを開設した=つくば市沼田


犬のテーマパークを運営するわんわんランド(つくば市、東郷治久社長)は5月、高齢化した飼い犬の介護ホームを開設した。寝たきりや認知症になった老犬を預かり、専任スタッフが昼夜面倒を見るもので、同社によると法人が飼い犬の介護事業を始めるのは日本初という。ペットも寿命が延びて介護の必要なケースが増えており、同社は「培った犬の世話に関するノウハウを生かせる」と介護ビジネスに参入した。

飼い犬専用の介護ホーム「ひまわり」は、つくばわんわんランド(同市沼田)の敷地内に12日、プレオープンした。6畳ほどの個室が8部屋あり、付属のペット専門学校卒業生らがスタッフとして犬の体調を管理する。容体が悪化すれば、隣接する動物病院の獣医師がすぐに診療できる態勢という。

介護サービスは1年ごとの契約と最期までみとる終生契約の2種類を設定し、費用は1年契約で月額3万〜5万円。死んだ場合は併設のペット霊園に入ることもできる。

飼い犬の寿命は、医療の充実や餌の質向上で延びる一方、高齢になると▽夜鳴き▽目が見えにくくなる▽歩けなくなる▽排せつや食事が自分でできなくなる-などの症状が出たりする。1人暮らしの高齢者などは、こうした犬を自宅で飼い続けることは難しい。

同社は、ショーで活躍した犬を現役引退後も施設内で世話しており、ノウハウを生かせば高齢犬預かりの需要に対応できると判断、事業開始を決めた。

現在の収容可能数は約50匹だが、東郷社長は「今後の需要に合わせ、建物の新設も含めて拡張を検討する。ペット産業をさまざまな視点から見て、サービスを提供していきたい」と話す。今後の需要増を見据え、付属のペット専門学校に「高齢犬介護」の講座を開設し、人材育成も図っていく考えだ。早くもオープンを聞きつけた県内外の愛犬家から問い合わせが相次ぎ、数匹の老犬が入所したという。(小原瑛平)

最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース