水産業復興へマダイ釣り 日立で大会
東日本大震災で被災した日立の水産業を盛り上げようと「震災復興 第1回日立沖真鯛釣り大会」(久慈地区遊漁船協議会主催)が15日、日立市久慈町1丁目の久慈漁港をメーン会場に開かれた。日立沖は、国内でも有数のマダイ釣りのポイントで、参加した県内外の釣りファンたちは日ごろの腕を競い合い、「三段引き」と呼ばれるマダイ特有の引きを楽しんだ。
久慈漁港は、2011年3月の震災で漁港の堤防や周辺施設が被災したほか、釣り船が流される被害を受け、その後も東京電力福島第1原発事故に伴う風評被害で乗船者が減少するなどの影響を受けた。
釣り大会は、風評被害の払拭(ふっしょく)と水産業の振興を図ろうと企画。釣り上げたマダイ1匹の重量で競ったほか、マダイ以外の魚の最重量に「大物賞」、女性限定の「レディース賞」など各賞も設けられた。
県内外から参加した255人は午前4時すぎ、市内の遊漁船23隻に分乗して日立沖に出発。針と重りが一体となった「一つテンヤ」と呼ばれる釣り方で、エビを餌に大物を狙った。
同10時半を過ぎると検量が開始され、ポイントから戻った各船トップの本命マダイのほか、ワラサ(ブリ)やヒラメなどが次々と岸壁に上げられた。
優勝したのは、釣り歴3年で約6・5キロの大物を釣り上げた埼玉県上尾市の篠原恵子さん(47)。「今までは1キロ未満しか釣ったことがなかったので、最初は根掛かりかと思った。釣りは大物が釣れた時やわくわくする感じが楽しい」と笑顔を見せた。
大会実行委員長の大貫茂雄さん(55)は「震災後は根魚釣りの人気がなくなり、釣った魚も食べてもらえなくなった。この大会をきっかけに、大会以外の日も釣りに来てもらえれば」と話した。
(大平賢二)
久慈漁港は、2011年3月の震災で漁港の堤防や周辺施設が被災したほか、釣り船が流される被害を受け、その後も東京電力福島第1原発事故に伴う風評被害で乗船者が減少するなどの影響を受けた。
釣り大会は、風評被害の払拭(ふっしょく)と水産業の振興を図ろうと企画。釣り上げたマダイ1匹の重量で競ったほか、マダイ以外の魚の最重量に「大物賞」、女性限定の「レディース賞」など各賞も設けられた。
県内外から参加した255人は午前4時すぎ、市内の遊漁船23隻に分乗して日立沖に出発。針と重りが一体となった「一つテンヤ」と呼ばれる釣り方で、エビを餌に大物を狙った。
同10時半を過ぎると検量が開始され、ポイントから戻った各船トップの本命マダイのほか、ワラサ(ブリ)やヒラメなどが次々と岸壁に上げられた。
優勝したのは、釣り歴3年で約6・5キロの大物を釣り上げた埼玉県上尾市の篠原恵子さん(47)。「今までは1キロ未満しか釣ったことがなかったので、最初は根掛かりかと思った。釣りは大物が釣れた時やわくわくする感じが楽しい」と笑顔を見せた。
大会実行委員長の大貫茂雄さん(55)は「震災後は根魚釣りの人気がなくなり、釣った魚も食べてもらえなくなった。この大会をきっかけに、大会以外の日も釣りに来てもらえれば」と話した。
(大平賢二)