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視覚障害や盲導犬解説 那珂・菅谷東小、4年生が福祉学習

村上守さんと真理子さんの夫妻がギターとフルート演奏を披露した福祉体験学習=那珂市菅谷
村上守さんと真理子さんの夫妻がギターとフルート演奏を披露した福祉体験学習=那珂市菅谷


児童に福祉への関心を深めてもらうため、那珂市菅谷の市立菅谷東小(遠藤利明校長)で16日、4年生80人を対象とする福祉体験学習が行われ、目が不自由な村上守さんと真理子さんの夫妻がギターとフルートの演奏を交えながら、視覚障害や盲導犬について解説した。

同校は市社会福祉協議会と連携し、4年生が1年間を通して高齢者疑似体験やアイマスク手引き体験、高齢者施設訪問など福祉学習に取り組んできた。

この日は、本年度最後の同学習として行われた。守さんは「独学で好きなギターを続けてきて、今は演奏を聴いてもらうようになった。好きなことを続けることは大事」と強調。真理子さんは「得意なフルートを続けることで、コンプレックスを感じることなく過ごせた」と話した。

盲導犬に関して、真理子さんは「仕事の時は盲導犬に白い胴輪を着けている。段差や角を教えてくれたり、障害物を避けてくれたりと胴輪を通した盲導犬の動きで、安全に歩くことができる」と説明した。

守さんは市内でマッサージ治療室を営む傍ら、健康のこつなどを語りながら演奏する「健康に聴くコンサート」や心を和ませる「癒しの実コンサート」を独自に実施している。

控え室から会場まで2人と一緒に歩いた和知七美さん(10)は「自分には普通のことでも、方向や階段を大きな声で伝える必要があり難しかった」、松本悠希(はるき)君(10)は「目が不自由でもギターやフルートが演奏できてすごいと思った」とそれぞれ話した。 (小田内裕司)

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