2015年5月23日(土)

水戸駅南口ヤマダ閉店 今月末 中心街空洞化加速も

5月末で閉店するヤマダ電機の「LABI水戸」が入る水戸サウスタワー(左)と駅ビルエクセルみなみ=水戸市宮町
5月末で閉店するヤマダ電機の「LABI水戸」が入る水戸サウスタワー(左)と駅ビルエクセルみなみ=水戸市宮町

JR水戸駅南口の大型商業ビル「水戸サウスタワー」に核テナントとして入る家電量販大手、ヤマダ電機(群馬県高崎市)の都市型店「LABI(ラビ)水戸」が31日で閉店することが22日、分かった。水戸駅周辺の大型商業施設撤退が相次ぐ中、大規模な店舗を持つ同店の閉店は、中心市街地の空洞化に追い打ちとなりそうだ。

同店は2008年11月、電車やバス利用客をターゲットに開業。売場面積は約8295平方メートルで、3〜7階部分を売り場、8〜9階を倉庫や事務所として活用し、12階建て同ビルの大部分を占める。同社広報部は閉店理由について「スクラップ・アンド・ビルドの一環」としている。

水戸駅前では「LIVIN(リヴィン)水戸店」や「MIMO(ミーモ)」など北口の大型商業施設撤退が相次ぐ一方、南口では06年に複合商業施設「コムボックス310」、11年に駅ビル「エクセルみなみ」が開業。同店もこうした施設とともに、駅前の商業をけん引してきた。

特に、隣接するエクセルみなみの核店舗「ビックカメラ水戸駅店」とは“駅前の家電戦争”として火花を散らすなど集客に貢献。ヤマダの閉店は今後、駅前の空洞化をさらに加速させる恐れがある。

水戸サウスタワーを所有する大阪市の不動産業者は「今月上旬に、(ヤマダ電機から)閉店するという説明を受けた。契約期間は残っているため、今後の利用についてはヤマダ側と協議していく。駅前なので、長い期間空いた状態となるのは避けたい」と話している。

水戸サウスタワーには1階にコンビニ店、10〜11階に飲食店、12階にエステ店や英会話スクールなどが入り、これらの営業は続く見込み。市商工課は「非常に驚いている。関係者と情報交換していきたい」と話した。

近くで働く女性(45)は「大きい店なので閉店した後が心配。駅北口は寂しいし、南口もテナントが空き始めたら大変」と懸念した。

ヤマダ電機は消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減が響き、15年3月期連結決算で純利益は前年の5割まで落ち込んでいた。(前島智仁、小野寺晋平)

2016 年
 5 月 29 日 (日)

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