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水戸・嘱託警察犬審査会 本県初へ小型犬挑戦

においの付いた布をくわえるコーイケル・ホンディエのパル=水戸市中河内町
においの付いた布をくわえるコーイケル・ホンディエのパル=水戸市中河内町


県警は30日、事件現場で犯人追跡や遺留品捜索を担う嘱託警察犬の審査会を水戸市中河内町の那珂川河川敷で開いた。今年から犬種の制限を3年間試行的に外しており、小型犬3頭が県警初の「小型警察犬」を目指し、審査に臨んだ。

警察犬の種類拡大は、小型犬を飼う家庭が増えているのが理由。これまではシェパードなど中・大型犬7種に限定していた。

龍ケ崎市長山、主婦、堀内敏子さん(60)は、トイプードルのアンナ(雌、11歳)と出場。サンプルのにおいを嗅いだ後に同一のにおいを当てる「臭気選別」に挑んだが、4回挑戦し一度も当てられなかった。堀内さんは「練習ではできていたのに緊張したのか、力を発揮できなかったようだ。実力を発揮できるまで挑戦したい」と意欲を燃やした。

取手市小文間、犬の訓練士、菅原恭子さん(42)はオランダ原産の牧羊犬種「コーイケル・ホンディエ」のパル(雄、7歳)と出場。1回だけ当てた。菅原さんは「初めてにしてはよくできたと思う。何とか嘱託されたい」と願っていた。

審査会は臭気選別と足跡追及の2部門に計49頭が参加。審査結果は12月に出され、嘱託は来年1月から1年間の予定。県警が今年委嘱した警察犬は26頭。9月末現在、出動は64回に上る。 (鈴木剛史)

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