2016年1月6日(水)

「読書通帳」で意欲を“貯金” 結城・ゆうき図書館

ゆうき図書館に導入された読書履歴プリントシステムを使って記帳する小学生=結城市国府町
ゆうき図書館に導入された読書履歴プリントシステムを使って記帳する小学生=結城市国府町

読書への意欲を引き出すため、結城市国府町1丁目のゆうき図書館(中塚富雄館長)が市内の小学生を対象に導入した「読書通帳」が好評だ。導入から4カ月で、小学生の貸し出し冊数は前年同期の約2・6倍に増加。来年度には中学生も対象にする予定で、一般への拡大も検討。同館は「多くの市民が図書館を利用するきっかけになればうれしい」と期待を膨らませる。

同図書館1階の児童図書スペース。預金通帳型の読書通帳に本の貸し出し履歴が印字される「読書履歴プリントシステム」の機器が設置されたコーナーで冬休み中、絵本などを借りた小学生が友達同士や保護者と楽しげに記帳する姿が見られた。

初めて同システムを利用した市立城南小3年、佐藤春香さん(9)は「借りた本が全部書いてあってうれしい」。常連の市立絹川小2年、松尾美王さん(8)は「もっと読書しようという気になる」と笑顔を見せた。

同システムは、同館が昨年9月、県内で初めて導入、市内全ての小学生約2800人に読書通帳を配布した。本を借りた後にタッチパネル式機器を操作することで、貸し出し履歴を専用通帳に印刷できる仕組みで、読書通帳1冊に216冊分の本の貸出日、タイトル、著者、ジャンルが記される。

システム一式は市の要望を受け、常陽銀行が寄贈した。

昨年9月4日のシステム導入から同12月24日までの貸し出し冊数は9414冊で、前年の同期間と比べ5797冊、約2・6倍に増加した。2冊目の通帳になった読書家もいるという。

小学生の来館が増え、中塚館長は「館内の雰囲気が明るくなった」と波及効果も口にする。

市は小学生が100冊(中学生は50冊)読むごとに市長賞を贈るなど、子どもたちの読書活動を推奨しており、来年度には中学生にも読書通帳を配布する予定だ。

市民からの問い合わせもあり、高校生や一般向けへの通帳発行も検討。同館の生井義明企画管理係長は「まずは図書館に足を運んでもらえれば。市民の読書意欲を引き出すきっかけにしたい」と話している。 (溝口正則)

図書館の本の貸し出し履歴が印字される読書通帳
図書館の本の貸し出し履歴が印字される読書通帳

2016 年
 8 月 28 日 (日)

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