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水害乗り越え巣立ち 常総 中学生「支援忘れぬ」

卒業式後に合唱を披露する常総市立石下中の卒業生=同市新石下
卒業式後に合唱を披露する常総市立石下中の卒業生=同市新石下
後輩に見送られ、退場する卒業生=常総市立鬼怒中
後輩に見送られ、退場する卒業生=常総市立鬼怒中


県内では10日、計220校の市町村立中学校で卒業式が行われ、約2万6千人が学びやを巣立った。鬼怒川決壊から半年となる常総市内の五つの市立中学校でも卒業式が行われ、恩師からの激励を受け計588人が卒業証書を受け取った。

■石下中  床上約80センチの浸水があり、今なお校舎1階のほとんどが使用できないでいる同市新石下の市立石下中(草間典夫校長)では118人が卒業を迎えた。

式辞で草間校長は水害に触れ「不自由で不都合な毎日の生活の中で、気持ちがぶれずに我慢強く着実に歩を進めてくれた。私はそんな皆さんを誇りに思う」と語った。続いて高杉徹市長は「命の大切さと、人と人が助け合う大切さをしっかりとかみしめて新しい時代をつくってほしい」と祝辞を贈った。

卒業生を代表して苅部聖吾さんが「支えてくれる人がいること、支えてくれる人がいれば必ず笑顔が戻ることを身を持って体験した。私たちを見守ってくださった方に恥じない生活を送っていく」と答辞を述べた。

■鬼怒中  決壊現場に程近い同市中妻町の市立鬼怒中では78人が巣立った。

全校生徒198人の3分の1の家庭が被災し、決壊2日後の体育祭など多くの行事が中止となった。

中島哲夫校長は「我慢を強いられたが、助け合って行動したことは今後の人生に生きる」とエールを送った。

卒業生を代表し、茂呂陽真人(やまと)君は「あの日を境に生活が一変したが、仲間の存在は大きく今後も忘れない」と決意を述べた。

市教委によると、水海道中19人、石下中4人、鬼怒中3人の計26人が今も自宅に帰ることができないでいるという。
(小池忠臣、松田拓朗)

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