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野鳥、蚕の成長観察 水戸上大野小、環境保全活動を報告

観察結果を発表する児童たち=水戸市東大野の市立上大野小
観察結果を発表する児童たち=水戸市東大野の市立上大野小


野鳥観察やサケの飼育放流活動に取り組む水戸市立上大野小学校(陶慶一校長)の児童が17日、水戸市東大野の同校で、県内の環境保全活動を支援する「エコーいばらき」環境保全基金の関係者に、本年度の活動を報告した。同小は昨年度に引き続き助成対象に選ばれており、報告会では、子どもたちから見た上大野地区の豊かな自然環境が紹介された。

報告会には3、4年生計18人と、同基金側の運営委員長を務める帯刀(たてわき)治(いさお)茨城大名誉教授ら5人が参加した。

児童たちは本年度、上大野地区に生息する野鳥を調べたり、校内で巣作りしたハクセキレイの子育ての様子を記録。また、蚕が卵から成虫になるまでの過程観察では、餌を変えて育てた蚕の体重や大きさなど成長の変化も調べたという。報告会では、児童たちが取り組んだ観察結果のほか、「(セキレイが)皆無事に巣立ってうれしかった」「那珂川に放流したサケが戻ってくるのが楽しみ」など動物たちへの愛護の思いも発表された。

野鳥観察に取り組んだ同小3年の永山雄大君(9)は「ハクセキレイが好き。観察でいろいろな野鳥にあえて良かった」と話し、蚕の成長を観察した同4年、庄司陽音(はるね)さん(10)は「蚕はクモのようにお尻から糸を出すと思っていたけれど、観察で口から出していたことが分かった。観察では体長を測るのが大変だった」と振り返った。

同基金は常陽銀行と損保ジャパン日本興亜などが設立した公益信託。本年度は同小を含む97の団体・個人に960万円を助成する。

同行常務の横地裕昭さんは、児童たちを前に「『なぜ』という疑問を持って行動してほしい」と呼び掛け、こうした研究を通して児童たちの成長に期待を寄せた。(大平賢二)

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