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来月開校の大洗・南小 谷川俊太郎さん作詞 

校歌の歌詞を代表して朗読する児童。後方左から谷川俊太郎さん、池辺晋一郎さんら=大洗町磯浜町
校歌の歌詞を代表して朗読する児童。後方左から谷川俊太郎さん、池辺晋一郎さんら=大洗町磯浜町


「大洗の海は世界へと開いている」-。大洗町大貫町に4月に開校する町立南小学校の校歌が完成し、発表会が23日、同町磯浜町の大洗文化ホールで開かれた。校歌は詩人の谷川俊太郎さんが作詞し、水戸市出身の作曲家の池辺晋一郎さんが作曲。児童ら約270人が谷川さん、池辺さんらに見守られながら校歌を合唱した。

南小は学校再編に伴い、大貫小(同町大貫町)と夏海小(同町成田町)の統合校として開校する。発表会は南小の校歌を初披露するとともに、愛着をもってもらおうと町が主催した。

校歌は「困ったこと悩んでること 友達と分かち合い答えを探す 大洗の空は宇宙へと開いている」といった温かみのある歌詞が特徴。歌詞を受けて作曲した池辺さんは「のびやかで広々とした曲になった」と話し、「次の世代に受け継がれてほしい」と力を込めた。

この日は、大貫小と夏海小の児童代表が歌詞を朗読した後、池辺さんの指揮に合わせて、両校の児童が伸び伸びと校歌を歌い上げた。児童代表の夏海小5年、大谷梨花さん(11)は「4月からこのようなすてきな歌を毎日歌えてとてもうれしいです」と感謝の言葉を述べた。谷川さんは子どもたちの歌っている姿を見て「うれしかった」と笑顔を見せた。

発表会の後は谷川さんの詩の朗読会が開かれ、谷川さんが「春に」や「生きる」などの詩を朗読すると、会場から拍手が送られた。

(成田愛)

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