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上空から海面撮影 神栖でドローンデモ飛行

浮き輪をつるし、上昇飛行するドローン=神栖市日川
浮き輪をつるし、上昇飛行するドローン=神栖市日川


無人機開発製造を手掛ける神栖市息栖のジーウイング(大塚達実社長)が3日、同市日川の日川浜海水浴場で、小型無人機「ドローン」による海面の撮影や飛行能力をPRするデモンストレーション飛行を行った。海水浴場沖合でのサメの早期発見などの活用も期待される。

昨夏、鉾田市の沖合や鹿島港付近でサメの確認が相次ぎ、各海水浴場は遊泳禁止措置を取るなど観光に大きな打撃を受けた。こうした事態に同社は、ドローンの新たな活用法を提案するためデモ飛行を行った。神栖市や鹿嶋市の関係者も視察に訪れた。

ドローンは複数の回転翼で飛行するマルチコプター型や飛行機型の計4機種が登場。マルチコプターは性能別に3機種のデモを実施。沖合上空からの海面映像を地上のモニターに映し出したり、溺れている人を想定した目標に、浮き輪を投下するなどした。最大速度60キロの飛行機型は上空を滑るように飛んだ。

神栖市の担当者は「鮮明な映像を撮影・送信できることが分かった。参考にしたい」と話し、鹿嶋市の担当者は「海上では風の影響もある。どの程度の悪条件まで対応できるか」と感想を語った。

今年の海水浴期間中のサメ対策は、両市とも水上バイクによる監視活動を予定している。

ドローンの活用提案に、大塚社長は「上空から監視すればサメの早期発見や行動パターンも把握できる」と効果を強調する一方、「風速が10メートル以上あると不安定。風に強いドローンを開発したい」と課題も話した。 (小林久隆)

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