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かるたで防犯意識向上 笠間、高齢者向け出前講座

防犯かるたを楽しむ高齢者たち=老人福祉センターいわま
防犯かるたを楽しむ高齢者たち=老人福祉センターいわま


「防犯かるた」を使ってニセ電話詐欺など犯罪への注意を促す、大手警備会社「ALSOK」(東京都港区、青山幸恭社長)の出前講座が27日、笠間市泉の老人福祉センターいわまで開かれ、地元の高齢者21人が参加し、かるた遊びを通して防犯への意識を高めた。

高齢者向けの出前講座は同社が社会貢献活動の一環として2013年から始め、県内では初の実施となる。笠間警察署や市、笠間地区防犯協会、市社会福祉協議会などが共催した。

同かるたは独自のもので、被害が相次いでいるニセ電話詐欺に関する札が中心。「え」は「ATMに行けと催促 怪しいな」、「け」は「携帯の番号変えたは要注意」と電話の事例を数多く挙げ、「ひ」は「被害防止 大切なのは家族の絆」と身近な人への相談の必要性も訴えている。

参加者たちは、札が読まれると同時に、取り札が並べられた机の上を隅から隅まで見渡し、われ先にと手を伸ばした。同社担当者によるユーモアを交えた防犯豆知識の披露もあり、楽しみながら、身の回りに潜む犯罪への警戒を強くした。

同市福島、無職、田山てるさん(86)は「札は1枚しか取れなかったが、とても勉強になった。不審な電話がかかってきたこともあるので、得た知識を生かして気を付けたい」と笑顔で話した。

出前講座は9月まで市内で計7回行い、これを皮切りに、県内各地で展開していく予定。   (今井俊太郎)

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