2016年8月1日(月)

「ジオツアー」盛況 筑波山ジオパーク推進協、認定を目指し始動

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珍しい地形や地質が残る大地の公園「日本ジオパーク」に関連し、県内のジオパーク認定地や認定を目指す地域で、特徴ある地形など見どころ(ジオサイト)を巡る「ジオツアー」が盛んになっている。2011年に認定された県北ジオパークは、約4年で計115回実施し3600人が参加。本年度の認定を目指す筑波山地域ジオパークも認定を前にジオツアーを始め、立ち乗り電動二輪車セグウェイを使うなど科学もアピールし、認定に弾みを付けたい考え。ジオパークは複数市町村の広範囲にわたることから、各地でも新しい観光として定着を図る。 (土浦つくば支社・高阿田総司)

■ロボット
筑波山地域ジオパーク推進協議会は6月9日、つくばモビリティロボット実証実験推進協議会とともに、セグウェイに乗りつくば市内を巡るジオツアーを開いた。参加者はつくば駅前を出発し、片道約1・2キロの距離を移動。途中、先導者から地域の地質や成り立ちなどの解説を聞いた。通常のジオツアーにつくば市の強みであるロボット技術を盛り込んだのが特徴だ。

体験した同市谷田部、清水和夫さん(71)は「ハイテクの乗り物に乗って歴史を学ぶという組み合わせがいい」と満足顔。同市ジオパーク推進室は「自転車で巡るジオツアーなど、今後はツアーの種類を増やしたい」と話す。

今後は、外国人観光客や首都圏からの観光客を対象にジオツアーを実施する予定で、秋には英語によるツアーも予定している。

■地域身近に
ジオパークは、貴重な地形や景観を「大地の公園」として、観光や学習に活用する取り組み。ジオツアーは、珍しい地質や地形などの自然遺産や産業などを巡り歩く。歴史や地質の専門知識を有するガイドの説明を聞きながら観光することで、地域をより身近に感じることができるのが特長。

日本ジオパーク委員会(JGC)も認定条件の一つとしてジオツアーに注目しており、認定に欠かせない取り組みといえる。認定されると、観光客増加などの効果が期待できる。

筑波山ジオパークは14年以来2度目の挑戦で、JGCの現地審査は8月23、24日にあり、認定結果は9月に発表される予定。同推進室は「認定により、地域の人たちがもう一度地域を見直し、好きになるきっかけにもなれば」と願う。

昨年度は加盟6市でジオツアーを23回開催。月に1〜2度開催している。

■ガイド養成
県北は11年9月、県内で初めてジオパークに認定され、15年に再認定を受けた。ジオツアーは認定前は5回程度と回数こそ少なかったが、認定を契機にツアーを増やした。常陸大宮市の河岸段丘や水戸市の千波湖などではツアーが定着。事務局の茨城大の研究者と学生が参加し、パンフレットや看板製作などにも取り組んできた。

県北がジオパークに認定された理由として、同大は多様性に富む地形に加え、ジオツアーガイドの養成、学術面に強い大学の参加などを挙げる。同大は市民ツアーガイド養成に力を入れており、「認定前年から公認ガイド養成に力を入れて活動し、約6年で計285人のガイドを育てた」と実績を強調。市民を交えたツアーの継続によりジオサイトの認知度を高める考え。

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