「東京」へ高ぶる プロフリークライマー・野口啓代(龍ケ崎出身)
2020年東京五輪の正式競技に決まったスポーツクライミングの第一人者で、龍ケ崎市出身のプロフリークライマー、野口啓代(あきよ)(27)が4年後の東京へ向け照準を向けた。日本勢のメダルラッシュに沸いたリオデジャネイロ五輪の余韻が残る中、「東京まで頑張りたい。コンペティター(競技者)としての一つのピークを持っていきたい」と気持ちが高ぶる。
「採用」に冷静
今月4日、正式決定の知らせはアジア選手権で遠征した中国で受けた。約1年前から、大会組織委員会と競技団体のヒアリングに参加するなど、採用までの過程に関わってきたため、「心の準備はできていた」と冷静に受け止めた。
自身が競技を始めたのは、小学5年の時。家族旅行で訪れたグアムのゲームセンターで偶然出合った。当時、日本に専用施設はほとんどなく、牧場を営んでいた父・健司さんが自宅の牛舎を改造し、お手製のジムで練習に取り組んだ。いまやワールドカップ(W杯)年間総合優勝を4度経験する世界トップレベルの実力者だ。
16歳の時、W杯に初参加した時は「オリンピック種目になるとは想像もしていなかった」が10年がたち、状況は一変。テレビやメディアで取り上げられる機会も増え、現在の競技人口は推計60万人とされる。
初優勝へ意欲
9月14〜18日には2年に1度の世界選手権が行われる。日本人の優勝はまだなく、自己最高成績は2位。「一番最初の優勝は自分がしたい」と力強い。
クライミングは10代、20代の選手が多いが、30歳で初めて表彰台に上る選手もいることから競技者としてのピークは「人による」。それでもW杯優勝や年間王者を何度も経験してきた第一人者は「モチベーションを維持し、さらに上げていくのが課題」と覚悟を固める。
そんな中での正式競技決定は「いいタイミングだった」。リオでの日本選手の活躍を目の当たりにし、「同じような感動を味わってみたい」と新たな目標ができた。「4年間、さらに楽しくハードトレーニングしていきたい」と声を弾ませた。
(杉野碧)
「採用」に冷静
今月4日、正式決定の知らせはアジア選手権で遠征した中国で受けた。約1年前から、大会組織委員会と競技団体のヒアリングに参加するなど、採用までの過程に関わってきたため、「心の準備はできていた」と冷静に受け止めた。
自身が競技を始めたのは、小学5年の時。家族旅行で訪れたグアムのゲームセンターで偶然出合った。当時、日本に専用施設はほとんどなく、牧場を営んでいた父・健司さんが自宅の牛舎を改造し、お手製のジムで練習に取り組んだ。いまやワールドカップ(W杯)年間総合優勝を4度経験する世界トップレベルの実力者だ。
16歳の時、W杯に初参加した時は「オリンピック種目になるとは想像もしていなかった」が10年がたち、状況は一変。テレビやメディアで取り上げられる機会も増え、現在の競技人口は推計60万人とされる。
初優勝へ意欲
9月14〜18日には2年に1度の世界選手権が行われる。日本人の優勝はまだなく、自己最高成績は2位。「一番最初の優勝は自分がしたい」と力強い。
クライミングは10代、20代の選手が多いが、30歳で初めて表彰台に上る選手もいることから競技者としてのピークは「人による」。それでもW杯優勝や年間王者を何度も経験してきた第一人者は「モチベーションを維持し、さらに上げていくのが課題」と覚悟を固める。
そんな中での正式競技決定は「いいタイミングだった」。リオでの日本選手の活躍を目の当たりにし、「同じような感動を味わってみたい」と新たな目標ができた。「4年間、さらに楽しくハードトレーニングしていきたい」と声を弾ませた。
(杉野碧)