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縫いぐるみが“宿泊” 日立の図書館が企画

最初に参加者が縫いぐるみと一緒に絵本の読み聞かせを楽しんだ=日立市幸町の市立記念図書館
最初に参加者が縫いぐるみと一緒に絵本の読み聞かせを楽しんだ=日立市幸町の市立記念図書館
お泊まり会の様子は一人ずつアルバムにまとめられ、後日送付された
お泊まり会の様子は一人ずつアルバムにまとめられ、後日送付された


子どものお気に入りの縫いぐるみを通して、図書館に親しんでもらうイベント「縫いぐるみのお泊まり会」が8月18、19の両日、日立市幸町1丁目の市立記念図書館で開かれた。お泊まり会は、米国の公立図書館で始まったといわれ、近年は県内をはじめ、日本でも広がっているという。ユニークなお泊まり会の様子を取材した。


大切にしている縫いぐるみを図書館が預かり、子どもの代わりに“宿泊”してもらうというイベント。その様子は職員たちが写真に収めて子どもたちに知らせるほか、縫いぐるみが読んだ本として絵本を薦める。愛着のある縫いぐるみを通して、図書館のさまざまな役割を子どもに知ってもらうことが狙いだ。米国の公立図書館で普及し、近年は日本でも人気が高い。県内でも牛久市やひたちなか市、常陸太田市、阿見町の図書館で企画されたことがある。

今回、日立市内の図書館では初めての試み。募集段階から反響は大きく、すぐに定員を満たし3〜10歳の子どもたち計10組が参加した。

8月18日午後、同図書館にクマやオランウータン、ゾウなど縫いぐるみを抱えた子どもたちが訪れた。まずは、絵本の読み聞かせ会がスタート。子どもたちは縫いぐるみと並んで、職員による読み聞かせを楽しんだ。

読み聞かせの後は、いよいよ“お泊まり”だ。「腕が取れないように大事に扱ってください」と、そっと職員に預ける子もいて、縫いぐるみへの愛着ぶりが伝わってきた。

子どもたちが図書館を後にした夕方から、縫いぐるみは職員と共に、館内の本棚を巡ったり、地下に止まっている移動図書館の車をのぞいたり…。本の貸し出しなど、図書館の仕事を“体験”し、その都度職員たちが様子を撮影した。食事や入浴の時間も用意される徹底ぶりだ。

翌19日の子どもたちとの約束の時間には、棚に縫いぐるみと一緒に「縫いぐるみが読んだ本」として、各3冊の絵本が用意された。お泊まりの様子を伝える写真も用意され、後日、一人一冊のアルバムにまとめられて送られた。

今村瑠那ちゃん(3)は「クマのお母さんなら泊まれると思って」と大きなクマの縫いぐるみを預けた。母親の由美子さん(45)は「図書館は静かに過ごさなきゃいけない気がして、子どもが小さいと躊躇(ちゅうちょ)してしまうところがある。こういう企画は参加しやすいし、わくわくしながら迎えに行くのを待っていた。子どもとの会話が増え、すてきな企画。またやってほしい」と歓迎し、お薦めの3冊を借りた。

企画した同図書館の岡部成美さんは「初めての取り組みでこちらも慣れないところがたくさんあったが、お泊まり会を通じて、図書館を身近に感じてもらえたらうれしい」と願いを込めた。 (平野有紀)

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