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日立沖で根魚 ジギングで狙え大物

待望の大物は血抜き後でも5.6キロあったヒラメ=日立沖
待望の大物は血抜き後でも5.6キロあったヒラメ=日立沖
準備したルアーの数々
準備したルアーの数々


雨ばかりだった9月も終わろうとしている。釣りファンにとっては釣行可能な日が少なく、我慢の月となってしまった。私もこの記事のための釣行予定が次々と台風で流されてしまい、締め切り日ギリギリでの釣行。秋のこの時期から11月ごろまで、浅場の根周りでの大物釣りが人気とあって、今回はジギングでブリ、ヒラマサや大型根魚を狙い、日立沖へと繰り出した。


27日午前5時、日立久慈漁港の第二釣友丸(若林一船長)に私を含め5人が乗船した。港を出て約30分、日立市のかみね動物公園が正面に見える水深20メートルポイントに到着。海上に鳥が少ないのが気になり、体力勝負を予感しながら早速、準備を始めた。

タックルは6000番クラスの大型スピニングリールにPEライン4号対応のジギングロッド、リーダーはフロロカーボン12号、メタルジグは110〜150グラムを使用した。

釣り開始早々、両隣の2人が小型のヒラマサとイナダ(ブリの幼魚)を続けてキャッチ。予想に反して、なかなかの好スタートを切った。

ジグはアンダーキャストでちょい投げ、底まで沈めてワンピッチワンジャークで10メートルリフト。そして、フォールを繰り返すリフト&フォールというジギングの基本パターンで誘いをかける。キモは強烈なジャークでジグにスライドアクションを発生させる「飛ばし」を入れ続けること。しかし、「飛ばし」はジグが強い水の抵抗を受けるため、とても体力の消耗が激しいテクニック。私の場合、小技の覚えが悪く、持ち前の体力と諦めの悪さで、ひたすら「飛ばし」にこだわる。

開始から「飛ばし」に「飛ばし」続け、1時間が経過。顎から汗が落ち始めた時、待望のヒット! 「おっ! なかなかの型モノだ!」。しかし、小刻みな首振りをするヒラマサではないことはすぐに分かった。底物の魚のようだ。「ヒラメならうれしいが…」。間もなくして姿を見せたのは大判なヒラメ。これはうれしい。100点満点の獲物だ! 血抜きをした後でも5・6キロあった。

そして、間もなく風が吹いてくる。ジギングでは適度な風は好条件。「これは今日は大漁かも」などと思ったが、良かったのはここまでだった。この後はポツリポツリと小型が出る程度だった。

ジギングの他にもトップウオーターで大物を狙うパターンもある。日立市の石川さんはトップウオーターで狙い続けた。この日はヒラマサのヒットは無かったが、パワフルなシイラとのファイトは痛快そのものだった。結局、終盤は盛り上がりに欠け、正午すぎに終了となった。

大物釣りは大きな夢を持って挑むものだ。釣行すれば必ず出合えるものではないが、大物がヒットしたときの心構えを常を万全にすること、そして絶対に諦めないこと。挑戦し続ければいつか手にすることができるだろう。こんなチャレンジスピリットな釣りが面白いのだ。
(奔流倶楽部渓夢・上谷泰久)

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