2016年10月18日(火)

サッカー県U14欧州遠征、夢追い続けた10日間

寄稿・鈴木純一

欧州遠征に参加した県選抜チーム=オランダ
欧州遠征に参加した県選抜チーム=オランダ

県サッカー協会は、14歳以下の本県選抜チームをオランダとイタリアに派遣する「夢プロジェクトU-14欧州遠征2016」を8月17〜26日に実施した。今の子どもたちは「目標に向かってチャレンジする」といった経験が少ない、といわれる中、参加した14歳の選手36人が10日間の遠征を通して「夢」を追い掛け、自分の「夢」を広げることができたと確信する。

オランダのアカデミーのトップコーチ、エリック氏は「茨城の選手は一生懸命にボールを追い掛ける。素晴らしいハードワーク」「学ぼうとする姿勢は好感が持てる」と称賛した。しかし「コーチングされたことは着実に実行しようとするが、アレンジや臨機応変にゲームの中で表現するに至っていないのが残念だ」と指摘した。

エリック氏はまた、この年代の選手は基本の習得も大切だが、自分の思いや考えを表現できるようにすることも大切だとして、「なぜ? どうする? どうしたい?」と頻繁に問い掛けていた。

われわれスタッフには「選手に考えさせて、なぜ今のプレーなのか、聞いてみて」と求め、選手からは「こんなに考えて練習したのは初めて」という声が多く聞かれた。

遠征では、フィジオセラピストの資格を取得するため、筑波大学を卒業後、オランダで学ぶ相良浩平氏から「夢実現」について話を聞いた。

相良氏は言葉も分からず、生活習慣も違うオランダで13年間努力を重ねてきた。その結果、オランダ最高位の資格を取得し、今シーズンからオランダトップリーグのSpartaRotterdamのフィジオセラピストとして活躍している。

相良氏は「夢を諦めないでチャレンジし続けてほしい」「out of your comfort zone(心地よい環境から抜け出してチャレンジ)」と、選手たちに語り掛けた。実体験が伴った説得力のある素晴らしい話であった。

イタリアでは、Bologna FC、AC cesena、Forli FCといったセリエ所属クラブの下部組織にあるクオリティーの高いチームと試合をすることができた。同年代ながら選手一人一人がすでにプロを意識しており、茨城の選手は最初圧倒されたが、次第に自分をしっかり表現していくのが目に見えた。

結果は茨城Aチームは激しいゲームをしながらも全勝で優勝、Bチームは4位と健闘した。初めて国際試合を経験し、選手たちの「夢」はさらに広がった。

帰りの飛行機の中で選手たちが書いたコメント(抜粋)を紹介したい。

「夢はプロ選手になること。いつかは世界に行きたいと思っていた。夢が広がった」

「オランダやイタリアの選手は、プロになるという強い意志で試合に臨んでいるのが、激しい試合を通して分かった」

「ボールを止めることを学んだ。外国の選手はスピードもあるし、当たりも強かった」

「セリエAの下部組織のチームと試合をして世界の壁を痛感した」

「オランダでは、正確にと何回も言われた。ボールコントロールやパスを適当にできなかった」

全ての選手が両親や家族に対する「感謝」も書いていた。大きく成長できたと感じる。

最後に、欧州遠征に参加した選手が、夢や目標に向かって本気になってチャレンジしてくれることを期待したい。(県サッカー協会常務理事)



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