2016年10月31日(月)

「近藤の刀は本物」 新撰組研究家、古河で講演

池田屋事件で自説

新撰組ゆかりの刀について語る権東品さん=古河市中央町
新撰組ゆかりの刀について語る権東品さん=古河市中央町

「近藤勇の虎徹は本物」-。江戸時代末期の幕府の治安組織「新撰組」の局長、近藤勇(1834〜68年)と同副長、土方歳三(1835〜69年)の所持した刀をテーマに、新撰組刀剣研究家の権東品(ごんとうしな)さん(65)が、古河市中央町3丁目の古河歴史博物館で講演した。市民約80人が集まり、熱心に耳を傾けた。権さんは、1864年の池田屋事件で近藤の使用したとされる刀「虎徹」が、本物でなく偽物だとする風説を批判。当時の手紙などの具体的な史料を示しながら「近藤は、在銘の虎徹を大小2本所持していた」とする自説を強調した。

同館では企画展「『赤羽刀』と日本刀名品展」が22日開幕。池田屋事件での活躍の褒美として、京都守護職の松平容保(かたもり)が近藤に贈った刀「陸奥(むつ)大掾(だいじょう)三善長道(みよしながみち)」=重要刀剣=の展示が、大きな見どころの一つとなっている。権さんはその刀について、近藤の肖像写真に写る刀である可能性や、近藤が江戸で捕縛された時に所持していたものである可能性を指摘した。

「薩長政権によって、近藤は賊軍の汚名を着せられた。近藤が本物の虎徹を持てるわけがない、偽物だったとするのが長く定説だった」と権さん。「しかし、小説家の司馬遼太郎さんらのおかげで新撰組の評価は変わった。さらに研究は進む。皆さんに関心を持っていただければ」と話した。

講演には、新撰組や刀剣に関心を持つ若い女性らも数多く駆け付けた。東京都豊島区に住む荒井安寿(あんじゅ)さん(20)は「今までにない話で、とても新鮮だった」と感想を話していた。

同企画展は11月27日まで。問い合わせは同館(電)0280(22)5211

(冨岡良一)

全国・世界のニュース

2017 年
 11 月 22 日 (水)

メニュー
投稿・読者参加
サービス