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南極観測隊選出の2人 小野さん、江口さんが抱負 日立

小野文睦さん(左)が小川春樹市長を表敬訪問=日立市助川町
小野文睦さん(左)が小川春樹市長を表敬訪問=日立市助川町
南極観測隊に選ばれ、意気込みを語る江口史人さん=日立市大みか町
南極観測隊に選ばれ、意気込みを語る江口史人さん=日立市大みか町


日立市出身で気象庁計画課の小野文睦さん(34)=千葉市在住=と日立製作所パワーエレクトロニクス品質保証部(大みか事業所)の江口史人さん(24)=日立市在住=が「第58次南極地域観測隊」の越冬隊員に選出された。27日の出発を前に小野さんが日立市長を表敬訪問、江口さんは会見を行った。期せずして2人の口からは「南極は未知の世界。いろいろな経験を積んできたい」とまだ見ぬ世界への期待の言葉が出た。

小野さんは21日、小川春樹市長を訪ねた。現地ではバルーンによる高層気象観測やオゾン層の観測などに従事する。小野さんは「子どものころからの夢がかなった。観測を続けることが大切で、59次隊にしっかりとデータを引き継ぎたい」と話した。小川市長は「しっかり観測していただき、ぜひ、目的を果たして帰ってきてほしい。体調を崩さないように頑張って」とエールを送った。

江口さんは18日、同事業所で会見。発電機の制御を担当し、主に昭和基地のディーゼル発電、太陽光・風力発電設備などのメンテナンスを行う。58次観測隊は越冬隊33人、夏隊35人の計68人で編成され、全隊員で最年少の江口さんは「自分の仕事だけでなく積極的に取り組みたい」と意欲を見せた。

一行は27日、空路でオーストラリアに出発。南西部のフリーマントルで南極観測船「しらせ」に乗り込み、12月末までに南極に到着する。越冬隊は2018年3月末に帰国する予定。 (小室雅一)

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