2016年11月29日(火)

トプスシステムズ 並列処理で機能向上 高速化省電力プロセッサー開発

新型プロセッサーを開発したトプスシステムズの松本祐教社長=つくば市竹園
新型プロセッサーを開発したトプスシステムズの松本祐教社長=つくば市竹園

マイクロプロセッサー開発のトプスシステムズ(つくば市竹園、松本祐教社長)は、省電力と超高速画像処理を両立する新型プロセッサー(処理装置)「SMYLEdeepメニーコア」を開発した。半導体回路(コア)同士で情報伝達させる並列処理システムの採用により、大幅に処理能力を向上させた。自動車の自動運転技術や警備システムなどへの応用を目指す。


「SMYLE-」は、コアを並列につなげることで演算能力を向上させ、画像処理を高速化した。データ処理用コアを八つ搭載し、それぞれの情報伝達により、従来の約20倍の画像認識処理速度を実現した。

画像認識で、1秒当たりの処理数は、最大30こまから同480こまに増加。人工知能(AI)の学習に要する時間は1時間から3分45秒に、認識可能人数は10人から160人に、それぞれ機能が向上した。

記録装置(メモリー)と情報をやりとりする回数が減ることで、省電力化につながる。これまでは、メモリーとコアが直列でつながり、両者間で情報を伝達し合うスピードを上げるのが一般的だったが、伝達回数が増えるため、電力消費量も増加した。

処理能力向上と省電力化の両立によって、末端のIoT(モノのインターネット)製品への搭載も有効となる。自動運転システムや見守り介護など、ソフトを入れ替えるだけでさまざまな分野に応用できる。監視カメラの場合、AI付きカメラが映像から異常を検知して管理者に知らせたり、不審者などの追跡撮影ができるようになるという。

車両の自動運転システムや防犯システムなどの分野での採用を目指す。松本社長は「多くの人に付加価値の高い製品を提供し、社会貢献につなげたい」と話した。    (大平賢二)

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