2017年1月10日(火)

サメの唐揚げ「サガット」  漁の厄介者を大洗新名物に

若手漁師ら イベントでPR

大洗町漁業研究会が開発した「サガット」(同研究会提供)
大洗町漁業研究会が開発した「サガット」(同研究会提供)

捕獲しても海へ戻すことが多かったサメを、唐揚げに調理し町の新たな名物にしようと、大洗町の若手漁師らでつくる同町漁業研究会(小林英樹会長)が取り組みを続けている。すでに地元のイベントでも販売されており、じわじわと浸透。「抵抗感なく食べられるし、おいしい」と評判も上々という。

同研究会によると、食材に使われているのは、体長が1・5メートルほどになるホシザメ。地元では通称「サガボ」と呼ばれている。北海道以南の海に広く分布し、大洗沖でも大量に捕獲される。だが、漁の網に掛かると解きほぐすのが大変で、サメは「漁の厄介者」だった。

食用にもなるが、同町には食習慣がなかった。そのため1匹当たり、高くても数十円ほどの価格で取引されており、食卓に上ることもまれ。捕獲しても海へ戻すことが多かったという。

同研究会は数年前から、ホシザメの活用法を探ってきた。たどり着いたのが、三枚におろした上で一口大にカットした身に衣を付け、高温の油でからっと揚げた「サガット」。淡泊な風味とソフトな食感が特長で、お好みでマヨネーズをかけて食べる。

調理方法を研究してきたメンバーは「サメ特有のアンモニア臭を除くことに苦心した」と口をそろえる。生き締めと血抜きをすることで、臭みを抑えることに成功した。

2015年6月に開かれた同町主催のイベント「ホッキまつり」から、サガットの販売が本格的に始まった。口にした人たちは「小骨がなくて食べやすい」と感想を話しているという。

構想段階から携わっている小林会長は「おいしいと評価されるたびにうれしく思う。今後も町のイベントなどに出展し、町の新名物にしていきたい。これを契機にホシザメの市場価値が高まれば」と意気込む。

(鈴木剛史)

捨てられることが多かったホシザメ(大洗町漁業研究会提供)
捨てられることが多かったホシザメ(大洗町漁業研究会提供)

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