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稀勢、奉納土俵入り 明治神宮に1万8000人

奉納土俵入りで雲竜型を披露する新横綱稀勢の里。太刀持ちは高安=27日午後、東京都渋谷区の明治神宮、菊地克仁撮影
奉納土俵入りで雲竜型を披露する新横綱稀勢の里。太刀持ちは高安=27日午後、東京都渋谷区の明治神宮、菊地克仁撮影


大相撲の第72代横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦部屋、牛久市出身=が27日、東京都渋谷区の明治神宮で昇進後初の奉納土俵入りを行い、1万8千人の大観衆の前で、雲竜型の土俵入りを力強く披露した。記者会見で、「手の指先から足のつま先まで神経を通すようにした。集中してやった」と充実感を漂わせていた。 

太刀持ちに弟弟子の小結高安=土浦市出身、露払いに同じ一門で二所ノ関部屋の平幕松鳳山を従えて、純白の横綱と化粧まわしを着けた稀勢の里が登場した。右足から四股を踏み、左手を脇腹に添えながら右手を斜め前方に差し出すと、低い姿勢からせり上がり、攻めと守りを兼ね備える雲竜型を堂々とこなした。会場からは大きな拍手や「日本一」の掛け声が飛んでいた。

稀勢の里は初場所の14日目で初優勝を決め、千秋楽で横綱白鵬を破り14勝1敗の好成績を収めた。昨年の年間最多勝を飾った安定感も評価され、23日の横綱審議委員会の全会一致で昇進が決まった。

土俵入りに先立ち、横綱推挙状授与式が同神宮で行われ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)から推挙状と、26日の「綱打ち」で作られた横綱が手渡された。

稀勢の里は2月9日に昇進後初めて県内に凱旋(がいせん)し、県庁や牛久市役所などを表敬訪問する。同18日には同市のシャトーカミヤで祝賀会を開き、JR牛久駅東口けやき通りでパレードを予定している。 (岡田恭平、杉野碧)

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