2017年2月17日(金)

すごろくで認知症学ぶ 水戸の高齢者支援センター

体操、脳トレで予防も

認知症をゲーム感覚で学ぶ水戸市東部高齢者支援センターが制作した「認知症456(すごろく)」=水戸市千波町の千波ふれあいサロン
認知症をゲーム感覚で学ぶ水戸市東部高齢者支援センターが制作した「認知症456(すごろく)」=水戸市千波町の千波ふれあいサロン

認知症をゲーム感覚で楽しみながら学んでもらおうと、水戸市吉沼町の市東部高齢者支援センター(塙のぞみセンター長)は地域住民との話し合いを重ねて「認知症456(すごろく)」を作成した。マスには、認知症の症状の変化を記入してあるほか、参加者が体や頭を働かせる体操やゲームを織り込んだ。同センターは、高齢者が集う地域のサロン活動に出向いて、すごろく普及に尽力。市高齢福祉課は同すごろくを参考に市全域版を作成し、3月中には配布する。

市東部高齢者支援センターは市立三中、千波中学区の居住者の相談支援機関。同様の施設が市内には8カ所設けられている。

塙センター長によると、認知症を発端にしたトラブルが地域で相次いでいたことから、認知症に対する理解を地域で高めてもらう手法を模索。ケアマネジャーや民生委員、老人会代表者らによるサポーター会議で、認知症啓発パンフレットを使いながら、認知症を学ぶツールづくりに着手したという。

すごろくは、約1年かけて昨年末に完成させた。

駒がマスを動いていくと、認知症の症状の変化として「親が物忘れするようになってきた」「ご飯は食べたのに食べさせてくれないと言っている」などと紹介。そのほか、「座ったままでもも上げ10回」や「右手で2拍子、左手で3拍子」など、体操や脳トレを挟んで、認知症予防にも役立てようという内容だ。

今後はファシリテーター役(司会進行役)を育て、地域や家族へ広めていく方針だという。

千波町の蔀彰男さん(81)方で8日に開かれた千波ふれあいサロンで体験会を開催。70代後半から92歳までのお年寄り15人のほか、関係者ら約30人が集まった。「病院へ行くのに保険証を忘れるようになる」などと認知症の進行を表すマスに入ったり、「後出しじゃんけんして、わざと負けること」などの脳トレをこなしたりしていた。

参加していた加倉井とし子さんは「脳トレや体操など参加すると楽しいゲーム。認知症の症状を説明するマスもある。認知症になる可能性は誰にもあり、元気であり続けたいという気持ちになった」と話していた。 (武藤秀明)

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