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地域の祭り継承探る 水戸、スタッフや資金確保討議

地域の祭り継承に悩み解決法や支援について意見を交換したシンポジウム=水戸市三の丸
地域の祭り継承に悩み解決法や支援について意見を交換したシンポジウム=水戸市三の丸


地域の祭りや伝統文化を受け継ぐヒントを探ろうと、県は23日、水戸市三の丸の常陽芸文ホールで「地域の伝統文化の継承を応援するシンポジウム」を開いた。常陸大宮市の「西塩子の回り舞台」など県内5例を基に、運営スタッフ確保などの課題にサポート委員として関わった学識者が報告。同委員と祭り支援機関関係者が討議し、伝統行事の関係者80人が聞いた。


悩み解決実践例を紹介した第1部では、西塩子の回り舞台と「額田まつり大祭礼」(那珂市)を通して、スタッフや参加者確保に向け、学生ボランティアを動員した例を、茨城大の塚原伸治准教授が発表した。資金確保の悩みに対し、インターネットを通じた資金調達のクラウドファンディング導入を検討し始めた「町田火消行列」(常陸太田市)の例を、武井基晃筑波大准教授が紹介した。

第2部のパネルディスカッションでは、祭りを支援する人材集めなどを行う地域伝統芸能活用センターや祭りを盛り上げる団体「オマツリジャパン」の活動を紹介。討議で「祭りを継承していくには、受け入れ側の覚悟が求められる」などと意見が出た上で、ファシリテーターの古家信平筑波大教授は「祭り関係者へ支援情報を届けることが大切だ」とまとめた。 (武藤秀明)

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