2017年3月3日(金)

竪穴住居跡や土坑確認 行方鶴ケ居貝塚 縄文中期、貝層・土器も

縄文時代中期の土坑群や土器の破片(手前)などが発見された=行方市山田
縄文時代中期の土坑群や土器の破片(手前)などが発見された=行方市山田

県教育財団は2日、行方市山田の鶴ケ居貝塚の発掘調査の結果、縄文時代中期の集落跡から竪穴住居跡6棟や土坑が確認され、貝層や縄文土器などが出土したと発表した。財団は「海や山の食糧資源を活用しており縄文時代の生活の様子がうかがえる」と説明した。

鶴ケ居貝塚は同市北東部の北浦に面した標高約34メートルの台地に立地し、調査面積は約6335平方メートル。今回の調査は昨年9月から今年5月までの予定で、同時期(5000〜4500年前)の集落跡を発見した1972年に続き2回目。

今回新たに確認した遺構は、同時期の竪穴住居跡6棟や土坑約560基、落とし穴4基など。1回目の調査の結果と合わせ、北浦側の台地に住居群を、南西側に重なり合った土坑群を発見した。平らな地形を住居域に、谷への緩やかな斜面部を貯蔵の場にしており、縄文時代の集落の広がりが分かる。

土坑は木の実などを保存していたとみられる。6基から小規模な貝層が出土し、水面が上昇した縄文海進により北浦周辺まで海が広がっていたと推測できる。ほかに縄文土器や、漁労や採集、狩猟で使う石器、骨角器などが多数出土。自然環境を利用した人々の生活の営みが明らかになった。

床が2段に掘り込まれた住居跡や、古墳時代後期の住居跡1棟や土師(はじ)器なども確認された。一般公開は5日午前11時から。問い合わせは同財団行方事務所(電)080(3405)8217。 (大貫璃未)

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