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退職校長の“卒業式” 茨城町・明光中

生徒たちから贈られた“卒業証書”を持ちながら、会場を後にする高倉校長=茨城町立明光中
生徒たちから贈られた“卒業証書”を持ちながら、会場を後にする高倉校長=茨城町立明光中


10日の卒業式を前に、茨城町谷田部の町立明光中(高倉進校長、生徒514人)で8日、3月末で定年退職する高倉校長(60)の“卒業式”が行われた。3年生の生徒会役員を中心にした極秘プロジェクトチームで準備を進め、校長先生の教職生活を振り返るスライドを上映し、生徒から感謝のメッセージと卒業証書を贈った。

この日は、体育館で全校生徒による卒業式の予行演習が行われ、生徒会長の3年生、桜井隼人君が「皆さん、少しだけ時間をください」と声を掛けると、サプライズ卒業式がスタート。

初めての赴任校の那珂町立本米崎小(当時)の映像をはじめ、教諭として11年、校長として2年の計13年勤務した明光中での活躍の様子や、かつての教え子たちからのビデオメッセージを映し出した。学年代表の在校生たちが「東門で毎朝、名前を呼んで、あいさつしてくれてうれしかった」「全校朝会で示してくれる四字熟語が楽しみだった」「校長先生が読み上げてくれる卒業証書を受け取る私たちは幸せです」と、感謝の気持ちを伝えた。

予想しなかった卒業式に驚いていた高倉校長は「明光中は赴任2校目。大切なことを学んだ。素晴らしい先生たち、生徒たちに恵まれて幸運だった。私は明光中が大好きです」と、目を潤ませながら語った。 (武藤秀明)

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