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水害備え防災拠点を公開 五霞、観光PRも

五霞町に誕生した防災拠点施設「情報・防災ステーションごか」=同町山王
五霞町に誕生した防災拠点施設「情報・防災ステーションごか」=同町山王


江戸川や利根川の水害に備えるため五霞町が整備を進めてきた「情報・防災ステーションごか」が同町山王に完成した。同所で7日、竣工(しゅんこう)式が開かれ、関係者が新たな防災拠点と観光推進施設の誕生を祝った。

同施設は江戸川西岸の堤防に隣接し、木造平屋建てで延べ床面積約179平方メートル。休憩所や倉庫2室、トイレ、無線LAN「Wi-Fi」などを設置した。総工費は4571万円。このうち950万円は国の地方創生加速化交付金を活用した。

休憩所は災害時、同町職員や消防団が対応に当たる拠点として利用。平常時は江戸川沿いをサイクリングする市民などの休息場所として開放する。町は今後、名所のパンフレットなどを置き、境町や千葉県野田市と連携して五霞町周辺の観光をPRしたい考えだ。

倉庫は1室に水防活動に必要な資機材を置いて災害時に備えるほか、もう1室を同町と埼玉県の4市町でつくる利根川栗橋流域水防事務組合に貸し出す予定。施設は第三セクター「五霞町まちづくり交流センター」に管理を委託する。

竣工式には染谷森雄町長や国交省江戸川河川事務所の金沢裕勝所長ら約30人が出席し、施設の発展を願って神事が執り行われた。あいさつした染谷町長は「施設を有効に活用し、災害のない、人がにぎわい魅力あるまちづくりに全力で取り組みたい」と述べた。

一般市民の利用は8日から。利用時間は午前9時半〜午後5時。第1、3月曜休館。 (溝口正則)

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