2017年5月11日(木)

鉄道部品の生産倍増 東海のアイ・エム・エス

後工程の専門工場新設

5月中旬に本格稼働するアイ・エム・エスの新工場=東海村村松
5月中旬に本格稼働するアイ・エム・エスの新工場=東海村村松

金属製品製造のアイ・エム・エス(東海村村松、伊藤幸司社長)は、同社敷地内に第2工場を新設した。親会社の伊藤鋳造鉄工所(同、同)が鋳造した鉄道車両用部品を加工処理し、完成品として仕上げる「後工程」の専門工場で、設備投資などにより、従来の工場と比べ生産能力を倍増した。今後、木型を作る「前工程」の模型制作も内製化する。自社グループ内での一貫生産により、コスト低減や生産性の効率化を図り、拡大する需要に対応する。

新工場は、主に鉄道車両用モーター部品などを製造。約3億円を投じて同社第1工場の隣接地に整備した。鉄骨平屋建て、延べ床面積約1400平方メートル。

新工場には、切削加工に使用するNC旋盤とコンピューターで数値制御する工作機械(マニシングセンタ)を1台ずつ導入。さらに第1工場で使用しているNC旋盤とマニシングセンタを移設することで、主力の鉄道用フレーム生産台数は、従来の月300台と比べて約2倍に増強する。

昨年6月に着工し、同12月に建屋が完成。既に一部稼働しており、今月中旬に本格稼働する。模型制作も年内には開始する予定。第1工場は建設用機械の足回り部品を手掛ける専用工場とする。

伊藤秀幸常務は「協力企業に委託していた分野を内製化することで、物流費や在庫の抑制、発注から納品までの時間短縮につながる」と強調する。

同社は2012年10月、鉄道・建機用鋳物を手掛ける伊藤鋳造鉄工所の関連会社として創業。伊藤鋳造鉄工所グループは、ベトナムに生産拠点を構えるほか、大手建機と車両メーカーを顧客に持つ。特に在来線の鉄道車両用モーターの鋳物フレームでは国内シェア9割を占めている。海外経済の減速で、一時は市場低迷していた大型建設機械用の需要も、回復傾向が続いており、昨年末ごろから受注が伸びているという。伊藤常務は「自社グループの一貫生産で、効率化を図り、グローバル化や今後の増産に対応していきたい」と意欲を見せた。 (松崎亘)

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