2017年6月7日(水)

放射性物質5人汚染 大洗、原子力機構の作業員

記者会見で謝罪する日本原子力開発機構の関係者ら=県庁
記者会見で謝罪する日本原子力開発機構の関係者ら=県庁

6日午前11時15分ごろ、大洗町成田町の日本原子力研究開発機構(原子力機構)大洗研究開発センターの燃料研究棟で、プルトニウムを含む核燃料物質が入ったビニール製バッグが破裂し、現場にいた作業員5人全員の手と足などが放射性物質で汚染された。このうち3人は鼻腔内も汚染された。原子力機構は詳しい被ばく量や原因を調べている。周辺環境への影響はないとしている。

原子力機構によると、放射性物質が飛散したのは燃料研究棟の108号室。下請け業者の3人を含む20〜50代の男性作業員5人が、顔の下半分を覆う半面マスクや防護服を着用して部屋に入り、核燃料物質の保管状態を調べていた。

核燃料物質は金属容器に入れられ、外側をビニール製のバッグで密封。その上で貯蔵容器内に保管されていた。作業員が貯蔵容器のふたを開けた直後に金属容器を包んでいたビニール製バッグが破裂したという。

核燃料物質は金属容器内に約300グラム入っており、その一部が飛散した。容器に近い場所で作業していた作業員ら3人の鼻腔内から最大24ベクレルの汚染が見つかった。

原子力機構は作業員が内部被ばくした可能性があるとして、除染処置をした上で、東海村村松の原子力機構核燃料サイクル工学研究所にあるホールボディカウンターで内部被ばくの有無を調べる。現場の108号室は立ち入り制限区域に設定した。

県庁で会見した同センター福島燃料材料試験部の加藤正人次長は謝罪した上で、「これまでの経験では想定できない事象」と述べた。

燃料研究棟は同センターの敷地西側に位置する。高速炉用の新しい燃料の研究開発を行うため、1977年にプルトニウムを使った試験を始めた。2013年以降、施設の廃止措置に向けた準備が進められている。


(戸島大樹)

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