2017年6月19日(月)

看板建築の継承模索 来月、石岡でサミット

7自治体集結 講演や公開討論

石岡市の中心市街地に残る昭和初期の看板建築=同市国府
石岡市の中心市街地に残る昭和初期の看板建築=同市国府

昭和初期のモダンな看板建築が残る石岡市で7月16日、全国で同様に景観の観光化に取り組む7自治体が集まり、初の「全国看板建築サミット」が開催される。建築史家、建築家で東京大名誉教授の藤森照信氏による基調講演、関係団体によるパネルディスカッションなど行われ、建築様式や看板建築の歴史などを学び、文化遺産の価値や継承について考える。

「看板建築」は藤森氏が名付け親。研究仲間と全国に残る近代洋風建築の調査を行う中で、関東大震災(1923年)後に数多く建てられた、洋風装飾が施された外観の店舗兼住宅群を「看板建築」と命名した。

石岡市の中心市街地には、主に1929(昭和4)年の石岡の大火後に建てられた、建物の前面にモルタルや銅板、タイルなどで装飾を施した看板建築6棟が現存。市は登録文化財として支援している。

サミットには、主催する同市のほか、千葉県香取市、埼玉県川越市、東京都江東区、青森県八戸市、長野県諏訪市、兵庫県豊岡市の関係者が参加する。午前中に石岡市の中心市街地にある街並みを散策した後、午後1時から同市総社1丁目の石岡市民会館で開かれるサミットに臨む。

藤森氏は「看板建築と近代日本の都市」と題して講演。パネルディスカッションでは、筑波大教授の藤川昌樹氏をコーディネーターに、7自治体で看板建築などに関わる代表者や、筑波大大学院生らが「復興100年を目指したまちづくり〜20世紀初頭の都市復興遺産を活用して〜」をテーマに、意見を述べ合う。

今泉文彦市長は「石岡市の看板建築や景観を広く知ってもらう機会にしたい。市民が受け継いでいく価値のある景観として認識を深め、愛着を持つことにつながれば」と期待する。

事前申し込み不要。参加無料。詳しくは同市都市計画課(電)0299(23)1111

(高畠和弘)

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