2017年6月20日(火)

伝統技の難しさ痛感 潮来「ろ舟船頭」体験

塾生の市職員「魅力を伝えたい」

飯島康弘塾長(右)の指導を受けながらろをこぐ富沢伊智さん=潮来市あやめ
飯島康弘塾長(右)の指導を受けながらろをこぐ富沢伊智さん=潮来市あやめ

潮来市で開催中の「第66回水郷潮来あやめまつり」会場で「ろ舟船頭育成塾」が開かれ、小学生から会社員まで一般の多くの塾生が、伝統の手こぎの技を習得しようと奮闘している。記者も塾生たちに交じって、ろこぎを体験してみた。 (行方支局・三次豪)


午後6時、あやめ園に塾生が集まってきた。会社員や市職員、小学生など、記者を含めて10人。ストレッチで体をほぐした後、船頭として活躍する飯島康弘塾長(44)ら市商工会青年部員たちが講師となり、3隻のろ舟に分かれて乗り込んだ。

すでに何回か受講した塾生たちは舟を自在に操る。「将来は家族やお客さんを乗せてこいでみたい」という鹿嶋市の小学生、富沢伊智さん(8)も小さな体ですいすい舟を進める。

それではと、記者もろを手に舟のともに立った。飯島塾長から「真っすぐ前を見据えて」「ろで水の抵抗を感じて」と教えを受けてこぐが、舟はほとんど進まない。焦ると軸からろが外れてしまう。客を乗せて簡単そうにこぐ、船頭たちの技術を改めて思い知らされた。

塾生のこぐ、ろ舟に乗り、前川から常陸利根川に出た。夕陽に照らされた川面は息をのむ美しさ。奮闘する塾生のシルエットが浮かぶ。塾生の一人、市職員の小林由加さん(28)は「こんなすてきな地元が好き。娘船頭になってこの魅力を伝えたい」と語った。伝統継承へ開講された養成塾で、地元の若者たちがきらきらと輝いている。

塾生がこぐろ舟のシルエットが美しい夕日に浮かび上がる
塾生がこぐろ舟のシルエットが美しい夕日に浮かび上がる

最近の記事

全国・世界のニュース

2017 年
 12 月 17 日 (日)

メニュー
投稿・読者参加
サービス