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デートDVどう防ぐ 鉾田二高で人権教室

恋人間の暴力被害防止に向け開かれた「デートDV防止人権教室」=県立鉾田二高
恋人間の暴力被害防止に向け開かれた「デートDV防止人権教室」=県立鉾田二高


恋人間の暴力や干渉など「デートDV」に関する知識を深め、対等な人間関係を構築してもらおうと「デートDV防止人権教室」が19日、鉾田市鉾田の県立鉾田二高(羽成邦男校長)で開かれた。生徒たちはDVD鑑賞やロールプレーイングなどを通じてDVの具体例を学び、対等な関係を築くために「嫌なことは、はっきりと意思表示する」などの対応方法を学んだ。

同教室には同校2年生約280人が出席。県人権擁護委員連合会の男女共同参画委員会(多川伸子委員長)メンバーたちが講師を務めた。

教室では、デートDVの種類について、殴る蹴るなどの身体的暴力のほか、無断でメールをチェックするなどの精神的暴力、借りたお金を返さない経済的暴力など主に4種類を示すDVDを上映。生徒たちは、相手を責めず、自分の気持ちを伝える話し方をロールプレーイング形式で学び、対等な関係の在り方も考えた。

多川委員長は「DVの本質は『力による支配』。しかし、恋愛感情や暴力への不安感などがあるので(被害者は)相手と別れない」などと指摘。DV被害に遭わず、対等な関係を構築するためには(1)暴力は絶対に振るわない(2)自分を大切にし、嫌なことははっきり意思表示する(3)自分の考えを押しつけず、相手の話に耳を傾ける-などの方策を挙げた。

参加した野原海都さん(17)は「デートDVという言葉は初めて聞いた。(DV防止には)付き合う前にお互いをよく知っておくべきだと思う」と話した。坂本遥香さん(16)は「恋人の希望を受け入れたいと思うのが普通。ただ、借金や暴力など受け入れてはいけないこともある。好きだから付き合うと思うので、お互いの考えを尊重し合うべき」と語った。(大平賢二)

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