2017年8月7日(月)

客車庫「お疲れさま」 関鉄竜ケ崎駅で催し

車両の運行支えた拠点 解体控えファン惜別

特別に公開された「竜ケ崎客車庫」の内部を見学する鉄道ファン=龍ケ崎市の竜ケ崎駅構内
特別に公開された「竜ケ崎客車庫」の内部を見学する鉄道ファン=龍ケ崎市の竜ケ崎駅構内

龍ケ崎市内を走る関東鉄道竜ケ崎線で、100年以上にわたり車両の点検や修繕の拠点となってきた「竜ケ崎客車庫」が今月いっぱいで解体されることを受け、同市の竜ケ崎駅で6日、「さよならイベント」が行われた。イベントには県内外から鉄道ファン65人が参加し、この日特別に公開された客車庫内部を見学。歴史の重みを感じながら、客車庫との別れを惜しんだ。

関東鉄道によると、客車庫は1914(大正3)年ごろ、運行車両の変更に伴い、車両の整備拠点として建設され、現在まで使用されてきた。支柱にレールが使われているのが特徴で、壁と屋根にはトタンが張られている。竜ケ崎駅構内にあり、本線からレールでつながっている。面積は約320平方メートルで、車両1両(全長約20メートル、横幅約3メートル、高さ約4メートル)が完全に収まる大きさという。

イベントには、市内をはじめ、関西地方からも鉄道ファンが駆け付けた。通常、客車庫は一般人の立ち入りは禁じられているが、この日に合わせて特別に公開された。イベントが始まると、主催した市地域公共交通活性化協議会の十文字義之会長が、客車庫の歴史や建物の特徴などを解説。客車庫内に足を踏み入れた参加者は、さび付いたトタン製の壁や屋根、レールを用いた支柱、車両の検査予定を書き込んだとみられる黒板などを熱心に写真に収め、100年以上の歴史を肌で感じていた。

親子で鉄道ファンという同市藤ケ丘、新山弘之さん(56)と裕貴君(11)は「中はまるで昔の町工場のようで、これまでの歴史が伝わってくる。なくなるのはちょっと寂しいけれど、実際に見学して記憶に残すことができて良かった」と思いを語った。

客車庫について、関鉄レールファンCLUBの会長も務める十文字会長は「鉄道ファンや地域住民に愛されている竜ケ崎線の安全運行を支えてもらい、心から『お疲れさま』と声を掛けたい」と労をねぎらった。関東鉄道鉄道部の野村洋介さんは「長年にわたり、車両保全の心臓部だった。感謝している」と話した。

客車庫は老朽化により、今月中に解体され、10月中にも竜ケ崎駅構内に車両整備施設が新設される予定。

竜ケ崎線は1900(明治33)年開通。県内で最も古い私鉄路線で、現在は市内の佐貫、入地、竜ケ崎の3駅約4・5キロを運行している。(鹿嶋栄寿)

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