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動く南極雪上車公開 19、20日つくば

復旧作業により動けるようになった南極雪上車=つくば市吾妻
復旧作業により動けるようになった南極雪上車=つくば市吾妻


つくばエキスポセンターは17日、南極での役目を終え、現役を退いた南極雪上車を復旧させ、報道陣に公開した。日本に戻ってきた現存する雪上車では唯一の動く車両となり、19、20日の両日、つくば市吾妻の同センターで一般公開イベントを開く。

雪上車は1988年から2007年までの約20年間、昭和基地で活躍。氷上を走行し資材を運搬した。総走行距離は約1万キロ。11年4月に南極観測船で日本に戻った。同年、譲り受けた同センターで展示していたが、元観測隊員などで構成する「南極OB会茨城支部」らが、12年から約5年間かけて復旧させた。全長約4メートル、全幅約2・2メートル、高さ約2・4メートルで、雪上車としては小型という。

公開イベントでは、走行する姿を披露するほか、静止車両への搭乗体験などを予定。

復旧に携わった元隊員で国立環境研究所主任研究員、中島英彰さん(54)は「子どもたちに見てもらい、将来、隊員を志してくれれば」と話した。

イベントは19日が午前10時〜正午まで。20日は午前10時〜正午と午後3〜4時半まで。問い合わせは同センター(電)029(858)1100

(高阿田総司)

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