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【戦後72年】玉音放送、思い語る 潮来の5人

玉音放送を聴いた当時の思いを語る参加者たち=潮来市潮来
玉音放送を聴いた当時の思いを語る参加者たち=潮来市潮来


潮来市潮来で昭和の歴史資料を展示する「伝承館」で20日、1945年8月15日に昭和天皇が戦争終結の詔書(しょうしょ)を読み上げたラジオの玉音放送を実際に聴いた人を集め、その時どう感じたか、記憶をたどって思いを語ってもらう会「遺言」が開かれた。記憶の糸を手繰りながら、参加者それぞれが静かに振り返った。

証言したのは、いずれも同市とその近郊に住む80歳代の5人。放送当時は小学生だった。

この日会場に玉音放送の音声が流されると、証言者と来場者らがともに複雑な表情で静かに音声を聴いた。企画した同館代表の篠塚宏八さん(73)が冒頭「あの日のことが分かる人は今少なくなり、あと数年でいなくなる。証言を後世に残したい」と語った。

証言は篠塚さんとの質疑応答形式で進められた。当時親族7、8人で放送を聴いたという同市在住の吉川益雄さん(85)は「天皇陛下が話すと聞き『もう少しで勝つので団結して頑張りましょう』と話すと思っていた。実際に聴いてもみんな内容は分からなかった」と証言した。

大阪府に住んでいた鈴木武夫さん(81)は「放送内容は分からなかったが、毎日のようにあった空襲がその後なくなったので、それで戦争が終わったと実感した」と語った。千葉県香取市に住む大川里さん(86)は「日本は負けないと信じていたので親が『戦争は終わった』と言っても信じられなかった」と語った。

証言は玉音放送を聴いた際の感想にとどまらず、戦時中の潮来市の様子などにも話が及んだ。小学生だった平林弘さん(82)は「B29やグラマンが100機ぐらいムクドリの群れのように飛んで来るのが見えた。迎え撃つ日本は3機ぐらいだった」と防空壕(ごう)から仰ぎ見た様子を思い起こし、神原乙子さん(82)は「潮来のわが家から東京方面を見ると空が真っ赤だった。東京大空襲は潮来からも見えた」と話した。 (三次豪)

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