2017年9月7日(木)

県内の高校球児が減少 増える「連合チーム」

強豪に集中、二極化

今夏の茨城大会に出場し4校それぞれのユニホームでプレーした連合チームの選手たち=7月8日、水戸市見川町の水戸市民球場
今夏の茨城大会に出場し4校それぞれのユニホームでプレーした連合チームの選手たち=7月8日、水戸市見川町の水戸市民球場

県内の高校球児が減っている。今夏の全国高校野球選手権茨城大会は33年ぶりに出場チームが100チームを下回った。8日開幕の秋季関東高校野球県大会の地区予選は、加盟105校のうち16校が単独チームで出場できない。部員数全体の減少のほか、強豪チームに部員が集中する二極化も進んでいる。県高校野球連盟(県高野連)は、少子化などの影響で今後も部員の減少が続く可能性が高いとみて、小中学生を対象にした野球教室などで子どもたちの野球熱を高めたい考えだ。 (報道部・藤谷俊介)


県内高校の野球部員数は最多となる2005年の4267人から、増減を繰り返しながら17年は3863人まで減った。今春の新入部員は1294人で、統計を取り始めた1982年以降3番目に少なかった。

今夏の茨城大会は、昨年より2チーム少ない県高野連加盟101校の98チームで争われた。4校は部員数がそれぞれ9人未満で単独チームを組めず、連合チームを結成して出場した。出場校のうち部員数がベンチ入りできる20人に満たない高校は2012年夏の24校から、今夏は34校に増えている。強豪校の中には100人以上の部員を擁する大所帯の野球部もあり、部員数の二極化も進んでいる。

■苦肉の策
県高野連は12年秋、日本高野連の方針に沿って、単独チームで出場できない学校に配慮し、複数校による連合チームでの大会出場を認めた。13年秋の大会以降、必ず連合チームが結成されている。今夏の大会は4校で結成した連合チームが出場し、さらに秋の大会は、過去最高となる16校による7チーム(昨年は10校の3チーム)が出場を予定。連合チームは県北1、水戸3、県南1、県西2で全4地区に広がっている。

今回初めて連合チームで出場する鉾田二は、夏の大会まで10人だった部員が、3年生7人の引退で2年生3人に減った。大盛あらた主将は「できれば単独で出たかった」としながら、「公式戦で1勝して、4校でうれしい気持ちを分かち合いたい」と、連合チームでの勝利へ意気込んだ。

同校の石川勝士監督(41)は「目標は違うかもしれないが、強くても弱くても、何かに向かって努力することは同じ」と、連合チームで出場する意義を強調する。

■野球熱再燃へ
県高野連への加盟数は、04〜06年にかけて最多の117校だったが、その後は減少傾向が続いている。今後も学校統廃合などで加盟校の減少は必至で、県高野連の榎戸努専務理事は「加盟数を維持していくのは困難」とする。

将来高校球児となる小中学生の野球熱を高めようと、県高野連は、年1回の小学生向けの野球教室と、中学生対象の指導事業の回数を、それぞれ増やすことも検討している。県内の軟式野球スポーツ少年団の団員数は、09年度の7055人から、16年度は約4割減の4328人まで激減した。

榎戸専務理事は「最近の子どもたちの野球人口の減少は異常。数年後の高校球児の数に直結する」と将来への危機感を強めながら、「歯止めになるかは分からないが、小中学生と触れ合う機会を増やしたい」と、対策を模索している。

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