2017年9月13日(水)

比教師が英会話指導、境小で今月から 境町、ふるさと納税活用

低学年から苦手意識なくす

フィリピン人教師が指導し、日常的に英語に触れる授業に臨んだ=境小学校
フィリピン人教師が指導し、日常的に英語に触れる授業に臨んだ=境小学校

境町は9月から、フィリピン人の英語教師による小学生向けの英語授業を町立境小で始めた。従来日本の英語教育で行われてきた「読み・書き」の学習よりも、会話に重点を置いた授業を展開する。同小をモデル校としてカリキュラムを実施・検証し、来年4月から町内の小中一貫で始める計画。小学校低学年から日常的に英会話ができる機会をつくることで、国際社会で活躍できる人材の育成を目指したい考えだ。

「ハロー」「ワッツユアネーム」-。同小で開かれた授業で、フィリピン人英語教師が児童に話し掛けた。授業中の指示も全て英語で行われ、児童は初めは戸惑いながらも、ジェスチャーやゲームを交えて行われる授業を楽しんだ。

フィリピンは米国の植民地だった時代に英語で教育が行われ、現在も多くの国民が流ちょうに英語を話せるなど、英語教育の面で日本に先行しているという。町は今回の事業を始めるに当たり、5月、同国・マリキナ市と姉妹都市協定を締結。これを機に、同国から女性教師3人を招いた。

日本への留学経験もあるビビアン・ヤレスさん(23)は「英語を学ぶことで、異文化に興味を持ってくれたらうれしい」と語った。来年4月からは15〜20人程度の招聘(しょうへい)を予定する。

文部科学省が2月に公表した次期学習指導要領では、現在小学5、6年に課している「外国語活動」を3、4年に引き下げ、5、6年には英語を教科化する方針が示された。

一般に、日本人は英語の「読む・書く」よりも「話す・聞く」が苦手とされる。同町は総合的な学習の時間や昼休みなどを活用することで英語に接する時間を確保し、小学1年から日常的に英語に親しめるようにする。

苦手意識なく英会話ができる力を養う狙いで、具体的には小6で英語検定3級、中3で2級到達レベルを目指すという。

事業費にはふるさと納税の寄付金を充てるが、人件費として今後長く充てられるかどうかが課題となる。そこで町は、教育に関する基金を創設し、長期的に基金から財源を捻出していく方向で検討する。

橋本正裕町長は「最先端の取り組み。子どもたちの未来が開ける事業になるようしっかり運営していきたい」と述べた。 (小原瑛平)

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