2017年9月13日(水)

高校世界史で郷土学ぶ 県教委が補助教材作成

県教委が作成した高校世界史の補助教材「世界の中の茨城」
県教委が作成した高校世界史の補助教材「世界の中の茨城」

高校生に郷土茨城の歴史について知識を深めてもらおうと、県教委は、高校世界史の授業で郷土史を学ぶ補助教材「世界の中の茨城」を作成した。本県の近現代史を中心に、歴史的な出来事や活躍した人物を、世界の動きと結び付けて紹介しており、県教委は「教科書だけでは知ることができない、世界と茨城の歴史のつながりを学んでほしい」としている。

県教委によると、県立高では「世界史」が必修科目の一方、「日本史」は選択科目のため、生徒は本県の歴史を学ぶ機会が少なかったという。そこで「本県の歴史を世界史との関係の中でしっかりと学んでもらおう」(県教委)と新たな副教材を作った。

「世界の中の茨城」は、「近代の幕開け」「産業の発展」「戦後」など全6章合わせて30テーマで構成。現代社会に影響を与えた近代以降の歴史を中心に、先人たちの国際社会での活躍ぶり、本県の過去の出来事と世界の歴史との関係性などに視点を当てた。

各章ごとに世界、日本、茨城の動きをまとめた年表を掲載したほか、全てのテーマで発展的な学習ができるように、解説や豆知識を収めたコラムや学習のポイントなどを設けたのが特徴だ。

近代史では、幕末の水戸藩や、水戸学と欧米諸国との関わり、開国と猿島茶の貿易などを紹介。太平洋横断を果たした咸臨丸(かんりんまる)で航海長を務めた小野友五郎、日本人初の保母として知られる豊田芙雄(ふゆ)らの人物像にも迫っている。

産業では、日立鉱山と日立製作所の発展のきっかけや、岡倉天心が考えたアジアと日本文化の関係などを解説しているほか、戦前から戦後までの本県の歴史的な出来事に、世界の動きを交えて説明している。

A4判、カラー80ページ。教員や大学教授らでつくる検討委員会がまとめた。本年度は各校に7冊ずつ配布し、世界史の授業で活用してもらう。来年度以降は生徒にも配るとともに、教員向けの研修会を通して、授業でのよりよい活用法を探る考え。

県教委は「茨城の歴史を幅広く理解し、『郷土茨城』を愛する心を養い、将来、国際社会で活躍できることを期待している」としている。  (朝倉洋)

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