2017年9月30日(土)

オオハクチョウ 愛称・美希ちゃん、姿消す

水戸・大塚池に居残り9年 住民ら「情報欲しい」

大塚池に9年間すみ続けていたが、姿を消したオオハクチョウ=水戸市大塚町(根本邦宏さん撮影)
大塚池に9年間すみ続けていたが、姿を消したオオハクチョウ=水戸市大塚町(根本邦宏さん撮影)

水戸市大塚町の大塚池で2008年から9年間すみ着いていたオオハクチョウが24日から姿を消した。見守っていた住民から「美希ちゃん」と呼ばれていたが、「どこへ行ってしまったのか」と消息を心配する声が上がっている。

水戸ハクチョウ研究会代表の根本邦宏さん(75)=同市新荘=によると、このオオハクチョウは08年秋に飛来した。越冬を終えると仲間たちはシベリアへ飛び立っていくが、100メートルほどしか飛ぶ能力がないため、居残り続けることになった。

当時はもう1羽居残りのオオハクチョウがいたが、11年7月に死んだ。以降は「北に帰らない居残り」は1羽だけとなった。愛鳥家が「美希ちゃん」と呼ぶと振り返ったり、近づいてきたりしたという。

過去にも何度か姿を消したことがあったが、民家の庭や茂みに隠れていて翌日には発見されてきた。今回は、抜けた羽根や死骸も発見できず、痕跡が全くないという。くちばしに黄色の斑点が二つあるのが特徴で、ほかの個体と識別は容易とされる。

根本さんの知人女性が23日午後6時半ごろ、呼鳥橋(こちょうばし)付近の陸地で確認したのが最後となった。名付け親でもある根本さんは冬季は毎日観察を続けてきただけに、「大事に見守ってきた。姿が見えず、がっかりしている」と肩を落とす。「100メートルしか飛べないので遠くには行けない。どこかへ逃げたのか、誰かが持ち去ったのか。美希ちゃんの情報が欲しい」と話している。根本さん(電)090(3451)8275

(清水英彦)

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