2017年10月12日(木)

高感度、微量な水分測定 水戸・平沼産業が開発

従来の1/5の値から可能

平沼産業が開発した「高感度水分測定装置」
平沼産業が開発した「高感度水分測定装置」

分析機器製造の平沼産業(水戸市元吉田町、平沼憲一社長)は、高い検出精度でごく微量の水分を測定できる装置を開発した。一般的な水分測定装置は、サンプルに含まれる水分が10マイクログラム以上ないと正確に測定できなかったが、新たな高感度水分測定装置は5分の1の2マイクログラムから測れるよう性能を高めた。発売は来年4月の予定で、さらに精度を高めて1マイクログラムから測定できるよう、引き続き開発に力を入れる。

水分測定装置は、潤滑油や燃料油の精製時をはじめ、医薬品や食品の研究開発などで液体や固体の水分量を調べる機器。同社は1972年に国産初の「カールフィッシャー電量滴定法」による装置を開発して以来、これまでさまざまなタイプの水分測定装置を開発・販売してきた。

ただ、近年はリチウムイオン電池の材料の高性能化などに伴い、さらに微量な水分が測定できる機器が求められていた。そのため、同社は3年の歳月をかけて国内最高感度の装置を開発した。

サンプルとの接触部分となる電極の形状を改善し表面積を拡大したほか、計量管内をサンプルで満たした上で装置に送り込む「サンプルループ方式」を採用。従来品はサンプルを装置に注入する際、注射器を使っていたことから空気中の水分が混入してしまう恐れもあったが、新方式は空気と接しないため、より正確に測定できる。

価格は1台500万円前後を想定し、測定結果などデータ管理専用のパソコンとセットで販売する。同社が製造し、日立ハイテクサイエンス(東京都港区)が販売を手掛ける。電気自動車やノートパソコンのバッテリーの開発メーカーなどに売り込みを図り、初年度は10台前後の販売を目指す。当面は国内のみの販売だが、将来は海外での販売も視野に入れる。 (小室雅一)

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