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鉾田・諏訪小で出前講座 児童ら茶道の魅力体験

模範点前の様子を興味深く見つめる児童たち=鉾田市柏熊の市立諏訪小
模範点前の様子を興味深く見つめる児童たち=鉾田市柏熊の市立諏訪小


子どもたちに茶道の魅力を体験してもらおうと、県の「文化芸術体験出前講座」が18日、鉾田市柏熊の市立諏訪小学校(藤崎しのぶ校長)で開かれ、児童が和菓子と抹茶を味わい、日本の伝統文化を堪能した。

同講座は、児童生徒に優れた文化芸術に触れる機会を提供するとともに、将来の担い手や鑑賞者の育成を図るのが狙い。昨年度は県内約100校で、オペラや楽器、伝統文化、美術などの講座を実施した。同小では、鉾田市内で茶道を教える江戸千家の嘉堂(かどう)宗美(そうび)さんたち6人が、3〜6年生計約60人を指導した。

嘉堂さんはお茶や茶道の歴史について「今から1500年前、僧侶が中国からお茶の苗をもらってきたのが始まり。茶道は500年前に千利休さんが現在の形をつくった」と解説。江戸千家の成り立ちや作法についても説明した。

模範点前(てまえ)では、抹茶の粉末を入れる容器「棗(なつめ)」や「お茶の前にお菓子を食べる」など茶道の作法についても実践。子どもたちは、初めて見るお茶の楽しみ方を興味深そうに見つめた。

子どもたち自身も茶わんに抹茶を入れてお茶をたて、約60人の「茶会」が実現。会場では、甘い和菓子を口にした後の抹茶に「さっぱりしてる」「おいしい」と2杯目を飲む子どもたちが相次いだ。

6年生の菅谷瑠菜(るな)さん(11)は「抹茶は初めて飲んだが、お菓子を食べた後だったので苦くなかった」と笑顔。同、菅谷琉海(りゅう)さん(12)は「茶道は初めて見たが、(茶せんで)お茶をたてるのが楽しかった」と話した。

嘉堂さんは「今日はお茶をたてて飲むだけの経験だったが、大きくなったら作法も含めて学んでほしい」と伝統文化の継承を呼び掛けた。(大平賢二)

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