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茨城県内 小選挙区、自民6勝 投票率最低51・53%

地元の高校生らに花束を贈られ笑顔を見せる梶山弘志氏=22日午後8時10分ごろ、常陸太田市山下町の選挙事務所、菊地克仁撮影
地元の高校生らに花束を贈られ笑顔を見せる梶山弘志氏=22日午後8時10分ごろ、常陸太田市山下町の選挙事務所、菊地克仁撮影


第48回衆院選は22日に投票、即日開票された。自民、公明両党は定数465のうち300議席を超え、安倍政権継続が決まった。自民党は国会運営を主導できる絶対安定多数(261)に単独で達し、勝利した。希望の党は伸び悩み、公示前の57議席前後にとどまる見通し。立憲民主党は49議席を固め、公示前の16議席から3倍増に躍進した。安倍晋三首相(自民党総裁)は11月1日にも特別国会で第98代首相に指名され、第4次安倍内閣が発足する運び。共産党、日本維新の会は低調だ。

茨城県内7小選挙区は、自民党が7区を除く6選挙区で希望の党と共産党などの候補を破って当選し、前回を上回る6議席を獲得した。希望の党は6選挙区の候補者が全員敗れ、民主(民進)党が2000年から守ってきた5区の議席も失った。共産は全区に新人を擁立したものの、議席獲得はならなかった。7区は無所属前職の中村喜四郎氏が14期目の当選を果たし、自民前職の永岡桂子氏は比例で復活当選した。希望は5、6区で比例復活当選した。

県内投票率は51・53%となり、前回55・24%を3・71ポイント下回り、戦後最低を更新。台風21号による荒天の影響もあったとみられる。

1区は、自民前職の田所嘉徳氏が、希望前職の福島伸享氏との競り合いを制し、共産新人ら2人を退けて3回目の当選を果たした。

2区は、自民前職の額賀福志郎氏が、返り咲きを目指した希望元職の石津政雄氏ら2人を大差で下し、12回目の当選を飾った。

3区は、自民前職の葉梨康弘氏が序盤から安定した選挙戦を繰り広げ、希望新人の樋口舞氏らを大きくリードして5回目の当選となった。

4区は、地方創生担当相を務める党県連会長で自民前職の梶山弘志氏が、希望元職の大熊利昭氏ら2人を寄せ付けず、大差で7回目の当選を果たした。

5区は、自民前職の石川昭政氏が、大畠章宏元国交相の後を継いだ希望新人の浅野哲氏と競り合いの末、悲願の選挙区初勝利を果たし、3回目の当選を果たした。自民が選挙区議席を獲得するのは1996年の塚原俊平元通産相(故人)以来21年ぶり。

6区は、唯一の新人対決となり、丹羽雄哉元厚相の後継で自民新人の国光文乃氏が、希望新人の青山大人氏と激しい戦いを制して初当選した。

7区は、中村氏が強固な後援会を背景に自民前職の永岡氏との激戦を制した。

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